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詩集⑥

存在証明

作者: 私。

注意:暗い詩なので不快になる可能性があります。

苦手な方はバックしていただけると幸いです…。

いつしか心が悲鳴をあげていた。


『誰か、僕を助けてくれ!』


必死の叫びは届くことなく、暗い部屋こころに反響し、消える。



助けてくれよ。



僕が弱いことはもう解っているんだ。


僕が狡いことも、僕が汚いことも全部全部解ってるから。


お金なんていらない。地位なんていらない。


そんなものは望んでいないから。



誰か僕を助けてくれ!



凍え死んでしまいそうだよ。


寂しくて、狂ってしまいそうだよ。


つらいよ。げんかいだよ。


…さみしいよ。


本当に何もいらないから。



誰か僕を助けてくれ!



そうやって、必死になって叫んだ。


僕を見てくれよ。こんな醜い僕をさ。


そんな時、気付いたんだ。


最善で、最高の…



存在証明をさ。



窓から手を伸ばして、思い切り下へと堕ちてみた。


誰も助けちゃくれないよ。僕だって助けなかったんだから。


救いなんて、初めからなかったんだよ。


空気を切り裂く音がして、頬を冷たい風がかすめた。


さよなら。愛しい家族。


さよなら。優しかった、唯一の友達。


どうぞ、こんな僕を罵ってくれ。


怒りでもいいさ。恨みでもいいさ。


なんだって構わないよ。信じられるのは、君達だけなんだから。


きっと、皆僕が居たことをいつかは忘れてしまうんだからさ。


『save me!』と何度叫んだのだろう。


『help me!』と何度泣いたのだろう。


その度に何かを諦めて


その度に誰かを信じなくなった。



…もう、限界さ。



さよなら。



…これは私の存在証明。




私は、『生きていましたか?』




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― 新着の感想 ―
[一言] ありゃ、タイトル被っちゃった 決して盗作とかじゃないから この叫びは、良いね
[良い点] とても良い詩かと思います(^_^) 僕はこういう心の叫び系が好きです!
2014/02/01 23:14 退会済み
管理
[良い点] 金や地位よりも大事なものが分かっている。 [気になる点] 確かに暗いねぇ…… [一言] 久しぶりの投稿にしてはかなり鬱ものだね。 何かあったのか?一人で抱え込むなよ>< 文才はいつもの夜月…
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