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第1話

引き続き投稿です。




気が付いたら真っ白な小部屋のようなところにいました。そして部屋の中央には大きな深紅の宝石が台座に乗っていました。


「君が新しいマスターですか?」


ふと声が聞こえたので足元をみてみるとこれまた真っ白な兎がいました。しかも赤いつぶらな瞳でこっちをみつめているのです!


「かっかわいい!!」


思わず抱きかかえてしまいました。フワフワもこもこですwww


「僕はまだまだ未熟なマスターたちの為に派遣されたナビゲーターの一人です。お聞きしたいことがあったらなんでも聞いてください!」


「うんよろしくね!名前はなんていうの?」


「僕の名前ですか?名前はありません。」


「そうなの?じゃあ私がつけてあげるね!えーっと…フラン…フランってどうかな?」


「フラン…それが僕の名前ですね。僕の名前はフラン。これからよろしくお願いしますマスター」


「うん!よろしくねー」




「ひと段落した所で色々説明に入りたいと思います。まず、この世界の名前はエルドラント。魔法やエルフやモンスター等ファンタジー満載の世界です。

マスター達にはこの世界でダンジョンを造ってもらい主に人間達を半分ほど減らしてほしいのです。これには訳があって人間が増えすぎると世界のバランスがくずれてしまうからなのです。」


「うん。なんか分かる気がする。もしかして他の種族を迫害したりする?」


「国によってはしている所もありますね。それも理由の一つです。説明を続けますね。

この空間はマスターのダンジョンを管理しているマスター室になります。今はエルドラントのどこにも繋げていないのでエルドラントとは隔離された空間になっています。そしてこの宝石がダンジョンの核になっています。この核が台座からなくなるとダンジョンは消滅します。

これからエルドランとへ繋げるのですが、20日間はエルドラントの人たちからは認識されません。また、ダンジョンを造るとその範囲1000キロは外のモンスターが入れない結界が自動的に張られます。」



フランは小さな体をぴょこぴょこ動かして説明しています。なんて愛らしいんでしょう。


「マスター聞いていますか!」


「ひゃいっだっ大丈夫です!」


「そうですか。では次に鏡を用意したのでご自分の姿を確認してください。マスターの要望の通りの容姿になっていると思います。」


するとフランはどこからか私の全身が映るくらいの大きな鏡を持ち出してきた。どこからだしたのでしょう?


さてさて容姿の確認です。蜂蜜色のフワフワしたロングな髪型にオレンジ色の大きな瞳。上の下位の可愛い系美人です!身長は156センチくらいですらりとした体つき。胸はCくらいですか。大体の外見年齢は15歳位ですね。


そして注目すべきは背中に生えている真っ白な翼に頭の上に乗っかっている天使の環っか。見事に天使です。


「容姿の確認はできましたか?では次にステータスカードの表示をしてみましょう。ステータスカードオープンと呼んでください。」


「ステータスカードオープン」


すると私の身体の中から小さなカードがくるくる回りながら出てきました。カードは私の目の前で回転をやめると光り輝き、次の瞬間頭の中に私のステータスらしきものが浮かび上がりました。



二宮花音


種族 天使


職業 迷宮士


レベル 1(レベル上限∞)


HP23/MP38


STR 7


VIT 10


DEX 13


AGI 12


INT 19


LUK 18+5


《スキル》


・ダンジョン作成(食)LV1


・鑑定

・コンタクト

・提示版


・武器作成LV1

・防具作成LV1

・アイテム作成LV1


・聖属性+10


備考


・いくら食べても太らない体質

・全ての魔法に対する才能

・経験値10倍



「ステータス確認出来ました!」


「ではステータスのことを説明させていただきます。まず天使はこの世界では神の使いとも呼ばれ、特に人間達から崇拝されている種族です。ホントはそんな事実無いんですけどね。

そして種族には種族補正というものがあって各種族によって上がるステータスは様々です。天使はLUK+5と聖属性+10ですね。

転移した者の職業は迷宮士で固定です。そして皆レベル1から始まります。レベルを上げるごとに各ステータスも上がります。レベルを上げるには一定の経験値を得ることです。方法としてはモンスターを倒すか神様に物を献上するかです。」


「献上って?」


お供え物みたいなものかな?


「本当に何でもよいのです。ただ、それを神様が気に入るかは話が別です。献上された品が気に入られなければ経験値は一切入ってきません。逆に神様に気に入られれば膨大な経験値が手に入るでしょう。献上したい場合は僕に言ってください。」


「ふむふむ。あ、ではこれはお供え物にできますか?」


そう言って私がバックから取り出したのは友達に上げる約束をしていた私の手作りクッキーとケーキでした。


「大丈夫ですよ。ではこちらによこしてください。今から神様に聞いてみます。」


そう言うとフランは少し黙ってしまいました。


「神様たちから返答がありました。只今女神タールが大変関心をもっていますね。」


「女神タールってどんな神様なのですか?」


「女神タールはエルドラントでは食を司る神様になります。たぶん食べ物だから関心を持ったのではないでしょうか」


「なるほどラッキーですね!」


「ではこちらの物を女神タールにお供えしますね。」


「お願いしますー」


するとクッキーとケーキが光りどこかへ消えてしまいました。神様の所へ行ったのでしょうか?



暫くして


『花音は女神タールから大変感謝され関心をもたれた。花音は女神タールから経験値5000万と銀貨1枚大銅貨80枚中銅貨12枚小銅貨92枚と冷蔵庫(無限)を得ました。花音はレベル25に上がった!』


というゲームのレベルアップによくあるようなファンファーレが頭の中に流れました。


「って報酬多すぎじゃないですか!!」


「そうなのです!これがお供えの良い所ですよ。それとマスターのスキルも関係しているみたいです。とはいえ選ばれる神様によって報酬の量も変わってきます。女神タールは大変豪快な性格で有名です。」


「なんか納得いきませんが…まぁ私も戦うのは苦手というか怖いのでこの方法でレベルアップしていきましょう!」


「その調子でス!ちなみに経験値とお金の説明ですが、まずこの世界のレベル帯は人間の例で言うと1〜5歳までがレベル1〜3位で20歳になるまでにレベル20に言っていれば凄い方です。そして今の最高レベルは58ですね。他の種族も年齢はかなり違いますが最高レベルはあまり人間とあまり変わりません。

そして外の最弱モンスターであるスライムが経験値1位で最強と呼ばれるダークドラゴンで経験値8000位です。ダンジョン内のモンスターは基本外のモンスターよりも強めに設定してあるのでもっと多いと思いますよ。

そしてお金ですがこの世界の通貨は小銅貨、中銅貨、大銅貨、銀貨、金貨で成り立っています。

小銅貨100枚で中銅貨1枚、中銅貨100枚で大銅貨1枚、大銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚です。

ちなみにマスター達の前の通貨で例えると、小銅貨1枚が1円、中銅貨1枚で100円、大銅貨1枚で1万円、銀貨1枚で100万円、金貨1枚で100億円です。」


「えーとつまり私が貰った金額は…180万1292円ですか?」


「正解です。たくさん貰えましたね!」


「ちょっと多いような〜…でももらえるものは貰っちゃいましょう!」


「その意気デス!それと冷蔵庫ですが、これは神様仕様の特注品ですね。使いたい食材を念じて取り出せばなんでも出てくるすぐれものです!」


「それは使えますね。また作れと言われているようですがありがたく受け取っておきます。」



とりあえずレベルアップしたのでステータスを再確認してみます。




二宮花音


種族 天使


職業 迷宮士


レベル 1→25(レベル上限∞)


HP4105/MP8325


STR 7→23


VIT 10→47


DEX 13→51


AGI 12→50


INT 19→88


LUK 18+5→90+5



スキルはさっきと同じでした。



「すごいですね!きっとマスター達の中ではトップレベルですよ!」


「うん。もっとガンバロー!」



「ではスキルの説明に移りますね。スキルを習得するにはそのスキルの習得書を見るかそれに連なる行動をしていると偶然覚えたりします。

マスターのダンジョン作成関連と特典スキル以外のスキルは全てのマスターの初期に持っているものです。

スキルにはそれぞれレベルがあり、そのスキルを使用していると熟練度が上がり一定量に達するとレベルが上がります。レベルが上がると威力が上がったり新しいスキルが生まれたりします。また、スキルのレベルは使う本人のレベルより上がることはできないので注意してください。

スキルを使用するには基本必要なものはMPのみです。

そして各スキルの説明ですが…そのスキルのことを強く念じるとそのスキルの詳細が確認できます。」


「じゃあやってみますね!」


とりあえず私は武器作成LV1を確認してみることにしました。


念じると


武器作成(LV1)


武器が作成できる。


今のレベルで作成可能な武器


・木刀(習得条件:武器作成LV1)消費MP20

説明:木で出来た短めの刀。補正:STR+5



「レベル1だと木刀だけですか〜しょぼいですね〜」


「確認できたみたいですね!では次に重要なダンジョン作成に移りましょう!まずスキルのダンジョン作成を確認し発動させてください。」


「その前に聞いてみてもいいですか?ダンジョン作成とかの後ろについている(食)とはなんでしょう?」


「それはダンジョンを造る際の傾向を指しているものです。例えば(植)は植物関係のダンジョン構造とモンスターしか造れません。」


「なるほど〜では私は食べ物関係のダンジョン構造とモンスター作成が出来るわけですね!」


食べることは好きなのでわくわくしてきました!!


では早速ダンジョン作成を確認してみましょう。



ダンジョン作成(LV1)


説明 ダンジョンを作成できる。


機能状態


マスター室 内容:1部屋 家具なし


以下の機能のどちらかを設置出来ます。消費MP20


タワー型:一階層


ブロック型:第一区



「この〜型っていうのは何なのかな?」


「タワー型はその名の通り下から上へと進んでいくタイプの構造ですね。通常タイプと地下タイプがあり、地下タイプだと通常タイプの逆で上から地下へ下っていく感じになります。

通常タイプは外から見ると存在がまるわかりで名前の通り塔の形をしています。しかし塔の外からの攻撃は全て無効かするので耐久性はばっちりです。

ブロック型はちょっとした場所に空間の入口を設置して後は全て異空間にダンジョンを作成するタイプです。その場合一区ごとに作成して転移陣で次の区に移動する感じになっています。

どちらも空間を歪ませているのでかなり広い構造になっていますが、タワー型は少々構造に制限がかかります。例えば水中な構造等はダメですね。どんなダンジョンにするのかは大体イメージしてから造ったほうがいいかもしれません。」


フランの説明を聞きながら私はどういうダンジョンにするかイメージしていました。うん。大体決まってきました!


「ではその前にエルドラントのどこにダンジョンを設置するかを決めて早めに予約してください。ダンジョンを造るのはマスターだけじゃないですからね!」


「うん。そうだね。設置場所の争いとか同じ世界の人同士争うなんて嫌だもんね。」


「そうですね!ではこちらをご覧ください!」


そう言ってフランが出したのは畳一畳分位の大きさの電子地図でした。重ねていいますがどこから出したのでしょうか??


「見てください地図の所々に赤い点が出来ています。これは他のマスターの予約済みの場所になります。」


もうこんなに予約が入っているのですか…のんびりし過ぎましたね。あ、海のド真ん中にもあります。だれも来ないと思いますけど…


「予約の前に大陸や国の説明をさせていただきます。この世界にはエバー大陸、ネルド大陸、カルシャ大陸、シラン列島が存在します。

地図の中心のやや南寄りに存在する大きな大陸。これがエバー大陸です。緑が豊かで四季が綺麗な大陸で、西側にシルヴァリオ聖国、東にザクセン帝国、南にフェザール王国、中央にアーノルド商業国が存在します。

ネルド大陸はエバー大陸より北に横長に続いている大陸です。エバー大陸に比べるとやや荒野や氷原が存在します。下半分にトランダム帝国とクラウザ魔法国が存在し、巨大な山脈をはさんで北は様々な部族が集落を造って暮らしています。

カルシャ大陸はエバー大陸よりも遥か南に存在する世界一大きな大陸で、主に砂漠と荒野しか存在しません。リゴール王国、マルタ小国が存在します。

シラン列島はエバー大陸より東に存在している小さな島が連なっている所です。オウラン皇国が存在します。国の説明はこんなところですね。」


「うーん。私のイメージだとあまり簡単に人がこれない所がいいですね〜。」


「それだとここはどうでしょうか?」


フランが指さしたのはカルシャ大陸の東の部分でした。


「ここはゲルニカ砂漠という広大な砂漠です。しかも周りは巨大な山脈に囲まれていて入るには下の小さな入口からしか入れません。しかもその入口の前にもカニア砂漠という広大な砂漠が広がっているのです。

つまりゲルニカ砂漠にダンジョンを設置すると二つの広大な砂漠を越えないとダンジョンには到着できないということなのです。」


「砂漠かぁ…うん決定!ここにしよう!」


「分かりました!ゲルニカ砂漠の真ん中に予約をしておきます!ああ、言い忘れてましたけどダンジョンを予約した地名はもう他のダンジョンは予約できませんので!」


「は〜い!分かりました!」


すると空中にたくさんのゲルニカ砂漠を映した映像が浮かび上がりました。監視カメラの管理人室みたいですね!


「ほぇ〜大きな砂漠ですね…緑の一つありません;」


「これがゲルニカ砂漠でス。ダンジョンを増やすごとに映像もどんどん増えていくんですよ。」


「なるほどーこれならダンジョンの様子も確認できますね!」


そんなこんなでダンジョンの設置場所はゲルニカ砂漠に決まりました!









なかなか行が安定しなくて見にくいですね。うまくなりたいものです(>_<)

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