真実
私たちは急いで東弥がやった催眠療法をしにでかけた。以外とここから遠かった。片道2時間ぐらいかかってしまった。
やがて病院が見えた。
「あれ???東弥君じゃないか。久しぶりだね。また夢に悩まされているのかい??」
東弥はすべてを説明した。
「そうか。君が夏の生まれ変わりの夏美ちゃんだね。2人とも会えて良かったじゃないか。真実がわかるよ。さぁ、そこの2人用の椅子にすわって。」
椅子にすわり、東弥は言った。
「言うの遅くなってごめんな。夏美の運命を変えたくなかったんだ。」
「いいんだよ。こうなるのもきっと何かあったからなんだから。私は言ってくれて嬉しかった。」
「それじゃぁ始めるよ。ゆっくり目を閉じて…」
「冬也!!!いっしょに学校行こう。」
「早く来いよ。」
昭和〇〇年
冬也と夏は学生だった。今で言う高校生。第二次世界大戦の真っ只中で空襲など危ないめにあっているが2人とも幸せだった。ずっといっしょにいられたから。
「最近戦争もひどくなってきたな。」
「…うん。すごく空襲が多いね。」
「俺も…行かなきゃいけないのかな。」
「冬也は大丈夫だよ。そんなパッパラパーには頼らないってぇ。」
「ひどいなぁ。」
わかってるんだ。
日本は負けてるってコト。
物資が足りないってコト。
兵隊がいないってコト。
そろそろ冬也がいなくなるってコト。
私無理して笑ってる。本当は冬也に飛び付いて泣きたいんだ。けど、今は幸せな時を過ごしていたい。
夏が想っていることは冬也も想っていた。
2人でいっしょにいたいから。ずっといっしょにいたいから神様に無理なお願いをしている。
戦争なんか終わってしまえばいいのに。
時間が止まればいいのに。