表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/15

第四話『農家の妖精トムテ』

「ノルンちゃん。あの小人みたいな生き物は?」




「クネヒト。そのちゃん付けやめて」




ノルンは怒った。




「ごめん」




「普通にノルンって呼んでほしいかな」


「・・・そうね。彼らはトムテニッセ。私たち農家にとってなくてはならない存在なの。作物の収穫や牛や馬の世話を手伝ってくれるのよ」




「働き屋さんなんだ」




「うん。ものすっう~ごく働きもの」





一匹のトムテがクネヒトの前を通った。





触ってみたい。





ごくん


クネヒトは唾をのみ込む。





今までアニメの世界でしか存在しないと思ってた生き物が目の前にいる。


好奇心が止まらない。




「すこしだけ触ってみてもいい?」




クネヒトはトムテに触れた。




「あっ、だめ!」




「え?」




クネヒトが素手で触れたとたん。


トムテがクネヒトの背中に飛び移り、襲い掛かってきた。




クネヒトの背中に飛び乗ったトムテは髪の毛を力強く引っ張る。




「痛い!痛い!痛いって!」




ノルンは面白そうにクスっと笑う。




「トムテたちは、とても警戒心が強いの。まだ会って間もない人が下手に触れると彼らに怒りを買ってしまうわ」




なんてこったい。


引きそうと離そうとすれば、するほど、くっついて離れない。


むしろ力が強くなる一方だ。





ピュールルル!!!




ノルンが口笛を吹いた。





口笛の音に反応したのか、クネヒトから、しがみついて離れなかったトムテが手を放して、テコテコと立ち去っていく。




「たっ・・・助かった。髪の毛がちぎれるかと思った。ありがとう」




「ふふっ。どういたしまして。面白いから、もう一回触ってもいいわよ」




「絶対にいやだ!」




ノルンは見かけによらず、小悪魔みたいな性格をしていた。




「ヘクッチ!」




「ごめんなさい。すぐに家まで送るわね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ