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第十二話『村の市街』
馬を走らせ市場を通る。
市場を抜けたあたりに一軒の大きな家があった。
村の中心部だ。
家の前には男が立っていた。
「ウィンターズじゃないか。どうした」
「村長。馬を預けに来たんです。これから森に入って、行方不明の子どもそうかと」
「そこにいる若造も一緒か」
「はい」
村長は頭をポリポリする。
「やめておけ。聖騎士団長だったお前と娘はともかく、若造には荷が重すぎる」
ウィンターズさんが聖騎士団長!?
「ギルドには行かなかったのか。あそこなら、依頼してもらえるはずだ。底辺冒険者にだがな」
「いいえ、そういうわけにはいきません。うちは裕福ではないので」
「はぁ、わかった。馬を預かって置く。だから馬から降りろ」




