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第十一話『村の子どもが行方不明』
「お~い!ウィンターズさん!!!」
遠くから一人の男が走ってくる。
「ん?この声は・・・アルビスさん」
「はぁはぁはぁ。む、娘をみなかったか?俺の娘のザードナが行方不明なんだ。村の至る所にビラを貼ってるんだが、一向に見つからないんだ」
「なんだって!」
ウィンターズさんは少し下にうつむき考えた。
「村の外に出てるんじゃないか?」
「村の外だって!!?ありえない。娘は友達と遊んでいたんだ。遠くまでいけるはずがない」
「だよな」
「どうしたら、いいんだ。俺はどうすれば」
アルビスさんは今にも泣き崩れ落ちそうな声で訴える。
「大丈夫、大丈夫だ」
「あの・・・僕が探します」
「いや、君が大人であろうと、冒険者じゃないんだ。危険すぎる。行くなら私もついていく」
「私も行くわ」
クネヒトたちは、子どもを探しに、村の外へ出ることになった。
「そうと決まったら、一度、市場に降りる。そこから東に進んでいく。村の市街を目指すぞ」
「なんで、市街を目指すんですか?」
「馬を村の村長に預けるんだ。馬のままじゃ森の中に入れないからな。ウェンディゴは森に潜んでいる。馬を喰われて、森に引きずりこまれるのがオチだ」




