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第一話『プロローグ』


僕は支配されている。


自分が気に食わなければ、子どもを言葉の暴力で支配する。


僕の母だ。それが今でも続いている。




僕は高校卒業後に、地元の施工会社で働いた。


すぐにでも、お金を貯めて親から逃げたかったから。


新卒として働き、僅かながらもお金は入った。




問題はこのあとだ。いきなり母は、貴方の通帳を管理します、なんて言い出してきた。理由は、僕が新卒の会社を半年で辞めてしまったから・・・。


もう一度、正社員になるまでは意地でも通帳を返さない気らしい。




僕が会社を辞めたのは、仕事が肉体労働できつかった事と、


仕事帰りに母からの精神支配に耐え続けて鬱になってしまったからだ。




そんな母は、僕が幼いころ、学校のテストで悪い点を取れば、頭を叩き、そうじゃない、こうしろ、ああしろと。


さんざん頭を叩かれた影響なのか、大人になってから、よく物忘れをするようになってしまった。おかげで仕事中に影響が出てしまった。


父の方は母に尻を敷かれるタイプなので僕が理不尽に怒られていても、知らんぷりだ。


頼むから見てるだけじゃなくて助けてよ。





あぁ、きょうも疲れた。





毎日、同じことの繰り返し、なんのために生きているんだろう。


ゴロンとベッドに横になる。


そしてカレンダーを見つめた。




12月25日


今日はクリスマス・イブだ。


聖なる夜に、サンタクロースがやってくる日。




サンタさんか・・・。


サンタクロースがいるのなら僕を、この家から連れ去ってくれないかな、このままどこか知らない世界に行きたい。


英語なんて喋れないことは、わかっているけど。





まぁ、実際にはサンタクロースなんてフィンランドに住んでいるただの白髭を生やした、小太りのおじさんだよなぁ。





『街角ォー』『『脳トレー』』


※広島駅 ミナモア




チラッ




クネヒトはテレビに視線を移した。


うっっ!




あああ!!!彼女がほしい!マッチングアプリなんて始めたら絶対に母親からスマホを取り上げられることは承知の上だけど、や、やってみようかな。






テレビ画面には、地元広島の街角脳トレが流れていた。




サンタの格好をした高校生カップルと社会人カップルがテレビに映っている。




僕は、それを見てベッドの上で髪の毛をしゅわくちゃに搔きむしった。





ああ、もう、どうでもいいや寝よう――――




おやすみなさい




―――――――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――


―――――――――――――――――


―――――――――――――


――――――――――


―――――――


―――――


―――


――





「リンドン リンドン 鐘が鳴る。リンドン リンドン 鐘が鳴る」


「悪い子には罰を!良い子にはプレゼントを!」


「リンドン リンドン 鐘が鳴る。 リンドン リンドン 鐘が鳴る」




「――ねぇクネヒト」


――――――――――


―――――――


―――――


―――






ふっわあああー--






今何時だ。


クネヒトは目をこすり、テレビ画面の明かりを頼りに時計を見る。




時刻は、ちょうど12時。




不思議な夢を見てしまった。


どんな顔だったか忘れたが、女の子を夢の中で見た。






コッン






ん、右手に何か触れた。




は!!?






枕元にプレゼントが置いてある。






お父さんか・・・。


いや、絶対ない。


僕が小学校六年生のときにクリスマスプレゼントは卒業しないとな、


とか言ってたし。




急に心臓がドクンドクンと脈打つ。




僕は身に覚えのないクリスマスプレゼントを恐る恐る開けることにした。




プレゼントを開けた瞬間、クネヒトの意識は遠くなっていった・・・。

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