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第九章 嘘つきは、二人いらない


ギルド中庭で、

二人は向き合った。


レインと、

ヴァレン。


「止めろ」


ヴァレンの声は、

かつてなく低い。


「今なら、

 まだ修正できる」


「修正?」


レインは笑った。


「次は、

 誰を消すんだ」


沈黙。


それが答えだった。


「……俺は、

 世界を守っている」


「違う」


レインは一歩前に出る。


「守ってるのは、

 選ぶ側の安心だ」


剣が抜かれる。


だが、

交わらなかった。


ヴァレンは、

剣を落とした。


「俺は、

 また逃げているのか」


「いいや」


レインは言う。


「今度は、

 逃げなくていい」


その瞬間、

ギルドの帳簿が

炎に包まれた。


選別は、

崩壊した。



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