5/13
第五章 選別された失敗作
居住区の奥で、
一人の少女が座っていた。
名を、ミレアという。
年は、
レインよりも幼い。
「この子は?」
「魔力が、
限界を越えている」
ヴァレンの説明は淡々としている。
「一度暴走すれば、
街ひとつが消える」
ミレアは笑った。
「でも、
誰も傷つけてないよ?」
その言葉が、
胸に刺さる。
「未来の話だ」
ヴァレンは視線を逸らした。
「起こる前に、
止める」
レインは理解した。
ここにいる者たちは、
罪人ではない。
ただ、
可能性を理由に
排除された存在だ。




