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第四章 隠された冒険者たち
ヴァレンは、
ギルドの地下へ続く扉を開いた。
そこは、
正式な図面には存在しない。
石造りの通路の先に、
簡素な居住区があった。
「……人が住んでる?」
「正確には、
もう冒険者ではない者たちだ」
そこには数人の男女がいた。
腕を失った剣士。
魔力が暴走した魔術師。
何度死んでも蘇った者。
彼らは皆、
死亡記録を持っている。
「ここにいる限り、
外の世界には戻れない」
「それが、
生かすってことか」
レインの声は、
怒りを含んでいた。
「殺さない代わりに、
閉じ込める」
ヴァレンは否定しない。
「世界を壊すよりは、
ましだ」
その言葉に、
誰も反論できなかった。




