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第二章 死んだはずの俺が、生きている
「依頼、受けられません」
受付嬢は困った顔で言った。
「え?」
レインは思わず聞き返す。
「記録上、
あなたは死亡しています」
……意味がわからなかった。
「冗談だろ。
昨日も酒場で飲んでたぞ?」
受付嬢は
申し訳なさそうに視線を落とし、
分厚い帳簿を開いた。
そこには、
はっきりと書かれていた。
【死亡】
冒険者名:レイン・クロウ
「ほら、
ここに……」
レインは笑えなかった。
冗談にしては、
ギルドの印章が重すぎる。
「誰が書いた」
「ギルド長、
ヴァレン様です」
その名前を聞いて、
胸の奥がざわついた。
温厚で、
誰にでも優しい、
あのギルド長が?
「……会わせてくれ」
レインは帳簿を閉じ、
奥へと歩き出した。
知らなければならない。
なぜ、
自分は死んだことに
なっているのか。




