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第十二章 ヴァレンの選択


ヴァレンは、

自らの署名を消した。


ギルド長の名があった場所には、

何も残さなかった。


解任ではない。

追放でもない。


彼は、

自分で席を立った。


「もう、

 帳簿は要らない」


そう言って、

古い剣を手に取る。


冒険者だった頃の剣だ。


研がれていない。

飾りもない。


だが、

確かに重さがある。


「選ぶ仕事は、

 終わりだ」


レインは黙っていた。


責める言葉も、

慰める言葉も、

見つからない。


ヴァレンは歩き出す。


「間違い続けた」


振り返らずに言う。


「だが、

 間違えたまま

 終わらせたくはない」


その背中は、

老いて見えた。


同時に、

初めて

自由にも見えた。


ギルド長ヴァレンは、

役目を捨てた。


ただの一人の人間として、

世界に戻るために。



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