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第十一章 選ばれなかった者たち
地下区画の扉は、
完全に開かれた。
外の光が差し込み、
長く閉ざされていた通路を
照らしていく。
だが、
歓声は上がらなかった。
外に出た者たちは、
足を止める。
人々の視線が、
突き刺さるように集まっていた。
「……死んだ人だ」
誰かの声が聞こえた。
恐怖は、
説明よりも早い。
ミレアは、
レインの背後に立つ。
「ねえ、
私たち、
間違ってないよね」
答えは、
簡単ではない。
危険な力を持つ者もいる。
再び災厄を起こす者も
いるかもしれない。
それでも――
選ばれる前に、
消される理由にはならない。
レインは一歩前に出る。
「彼らは、
ここにいる」
それだけを、
はっきりと告げた。
理解は遅れる。
受け入れも、
簡単ではない。
だが、
誰かが立たなければ、
何も始まらない。
選ばれなかった者たちは、
静かに、
世界に戻ってきた。




