第2話 引き止めない村
夕方。
集会所に、
人が
集まっていた。
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「……ヒカル」
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「……さっきの
話」
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「……本当
なのか」
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ヒカルは、
うなずく。
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「……外から
仕事の
話」
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「……まだ
決めて
ない」
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ざわり、と
空気が
揺れる。
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「……行く
必要
あるのか?」
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「……ここは
どう
なる」
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ヒカルは、
静かに
答える。
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「……ここは」
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「……回る」
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「……もう」
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その言葉に、
誰かが
黙る。
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「……確かに」
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「……最近は
自分たちで
やってる」
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「……でも」
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年配の男が
言った。
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「……それでも
お前が
いないのは」
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「……寂しい
な」
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ヒカルは、
少し
目を
伏せる。
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「……僕も」
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「……同じ」
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若者が、
前に
出る。
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「……ヒカルさん」
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「……行って
いい
です」
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その言葉に、
皆が
振り向く。
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「……自分」
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「……教わった
こと」
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「……もう
一人でも
使える」
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「……でも」
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少し
声が
震える。
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「……それ
見せる
相手」
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「……外に
いても
いい」
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沈黙。
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ヒカルは、
若者を見る。
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「……引き止め
ない
理由」
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「……分かる?」
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若者は、
うなずく。
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「……引き止める
と」
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「……また
頼る」
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「……前に
戻る」
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ヒカルは、
小さく
笑う。
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「……正解」
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村の女が
ぽつりと
言った。
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「……選ばれる
って」
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「……悪い
こと
じゃない
ね」
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「……誇らしい」
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誰かが
続く。
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「……うちの
村から
出た
んだ」
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ヒカルは、
その言葉に
少し
驚く。
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“うちの村”。
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いつの間にか、
そう
呼ばれていた。
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集会が
終わる。
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外。
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若者が
並んで
歩く。
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「……怖い
ですか」
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ヒカルは、
少し
考える。
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「……怖い」
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「……でも」
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「……ここで
止まる
方が」
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「……もっと
怖い」
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若者は、
深く
うなずいた。
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ログ。
「引き止め
られなかった」
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「……それは」
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「……信頼」
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「……背中を
押す
形」




