第3話 背負わない選択
夕方。
寄り合いの
鐘が
鳴った。
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集会所。
いつもより
人が
多い。
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「……ヒカル」
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「……ちょっと
前に」
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呼ばれて、
ヒカルは
一歩
進む。
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「……最近」
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「……お前に
頼りすぎて
いる」
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前置き。
でも。
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「……正直
言うと」
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「……これからも
頼みたい」
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空気が
張りつめる。
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ヒカルは、
少し
間を
置いた。
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「……無理」
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ざわっ、と
声が
上がる。
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「……なんで
だ!」
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「……今さら
何を
言う!」
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ヒカルは、
逃げない。
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「……全部
引き受ける
と」
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「……誰も
考えなく
なる」
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「……僕が
止まると」
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「……村も
止まる」
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「……それ」
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「……嫌」
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誰かが
言った。
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「……じゃあ
どう
するんだ」
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ヒカルは、
答える。
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「……教える」
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「……一緒に
やる」
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「……でも」
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「……代わり
には
ならない」
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沈黙。
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若者が、
前に
出る。
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「……自分」
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「……やります」
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「……失敗
しても」
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「……逃げません」
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別の
村人も
続く。
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「……俺も
水路
覚える」
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「……機械に
全部
任せるのは」
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「……楽だが」
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「……怖い
な」
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少しずつ、
空気が
変わる。
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最初に
反対していた
男が
腕を組んだ。
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「……分かった」
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「……任せすぎた
な」
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ヒカルは、
深く
うなずく。
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「……僕」
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「……ここに
いる」
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「……でも」
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「……支える
だけ」
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「……立つのは
自分」
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集会が
終わり、
外に
出る。
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空は、
暗くなり
始めていた。
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若者が
隣に
立つ。
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「……ヒカルさん」
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「……重く
なかった
ですか」
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ヒカルは、
少し
考えてから
答える。
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「……重い」
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「……でも」
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「……下ろした」
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ログ。
「期待」
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「……背負う
ものじゃない」
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「……分ける
もの」
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「……それで
やっと」
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「……前に
進める」




