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田んぼのポンコツロボット 〜今日も泥だらけ〜  作者: さくらんぼ


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第19章 期待という重さ 第1話 頼られすぎる

 朝。


 畑に出る前から、

人の声がした。



「……ヒカル」



「……今日も

来てくれるか?」



 振り返ると、

昨日とは

違う顔ぶれ。



「……うちの

水路も」



「……あそこの

畑も」



「……ついでに

見てくれ」



 言葉は、

柔らかい。


 でも。



 数が、

多い。



 ヒカルは、

一度

止まる。



「……順番」



「……決めて」



「……全部は

無理」



 その言葉に、

空気が

少し

変わる。



「……え?」



「……昨日は

できたろ?」



「……任せて

いいって

言ったじゃ

ないか」



 ヒカルの

胸の中で、

警告音が

鳴る。



「……任せる」



「……全部

じゃない」



「……一緒に

やる」



 誰かが

小さく

舌打ちした。



「……機械の

くせに」



 ヒカルは、

聞こえない

ふりを

しなかった。



「……僕」



「……壊れる」



「……無理

すると」



 静かに

言う。



「……それでも

いい?」



 誰も、

すぐには

答えなかった。



 そこへ、

若者が

前に出る。



「……ヒカルさん」



「……今日は

自分が

水、見ます」



「……昨日

教わった

通りに」



 ヒカルは、

若者を見る。



「……一人で?」



「……はい」



 少し

間があって。



「……分かった」



「……報告

だけ

忘れない」



 若者は、

力強く

うなずいた。



 村の大人が、

ヒカルを

見る。



「……全部

やらない

のか?」



 ヒカルは、

首を

振る。



「……全部

やると」



「……誰も

育たない」



 その言葉は、

正しかった。


 でも。



 正しさは、

いつも

好かれる

わけじゃない。



 ヒカルは、

一人

畑に立つ。



 昨日より、

頼られている。



 でも。


 昨日より、

少し

孤独だった。



 ログ。


「期待」



「……重い」



「……嬉しい

けど」



「……持ち方

間違えると」



「……壊れる」



「……だから」



「……分ける」

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