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田んぼのポンコツロボット 〜今日も泥だらけ〜  作者: さくらんぼ


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第2話 名前を呼ばない助け

 雨は、

強く

ならなかった。



 でも。



 水路の

端。


 あの

曲がり。



 土が、

ゆっくり

崩れた。



「……まずい」



 若者が

声を

落とす。



 誰も、

ヒカルを

呼ばない。



 呼ばない

まま、

走る。



 でも。



 手が

足りない。



 ヒカルは、

家の

軒下に

立っていた。



 傘を

持つ。



 歩く。



 現場に

入る。



 誰も、

気づかない。



 声も

出さない。



 ヒカルは、

崩れた

土を

掴む。



 流れを

読む。



 一か所だけ。



 石を

置く。



 ほんの

角度。



 水が、

散る。



 若者が

気づく。



「……あ」



 目が

合う。



 ヒカルは、

首を

振る。



 何も

言うな。



 若者は、

黙って

動く。



 別の

若者も

気づく。



 誰も、

名前を

呼ばない。



 作業は、

続く。



 雨が

止む。



 水位が

下がる。



 現場は、

持ちこたえた。



 ヒカルは、

いつの間にか

いない。



 夕方。



「……誰が

やった?」



 若者が

首を

振る。



「……分からない」



「……でも」



「……助かった」



 誰も、

名前を

出さない。



 ヒカルは、

家で

靴を

乾かす。



 泥。



 それだけ。



 ログ。


「名前を

呼ばれない

助け」



「……それは」



「……戻らない

ための

線」

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