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白魔道士の行方  作者: Siro
1/3

part0 プロローグ

あの日、突如としてこの世から白魔道士(しろまどうし)が消え去ってしまった。


歴史の本にはこう書かれている。


――


ある所に、際玉村(さいぎょくむら)弟異村(でいむら)と呼ばれる二つの村があった。

この2つの村にはある共通点があった。それは「魔道士」が居ることである。

際玉村には白魔道士、弟異村には黒魔道士(くろまどうし)と呼ばれる2人の魔道士がいた。

その2つの村はお互いの存亡をかけた戦争が行われた。

どちらの村も魔道士が前線に出て民を率いていた。

激しい争いの末、お互いの村で生き残った民は魔道士のみとなった。

そして、最終決戦が始まる。

だが、どちらも体力をかなり消耗していたため、どちらが勝ってもおかしくない状況だ。

二人の魔道士は最後の力を振り絞りそれぞれ技を繰り出した。

しかし、白魔道士はわざとすべての力は使わず一度相手の技を相殺して生まれた死角を利用し、黒魔道士を倒し勝利した。

と思われたが、村の中に一人の男が生き残っていた。その男は持っていた弓で、白魔道士を射貫いた。そう、その男は激しい争いに紛れて遠くへ離れて隠れ暗殺の機会を伺っていたのである。

その後、漁夫の利に成功した男は二つの村を一つの国にまとめ上げ王となった。弟異村では子どもたちすらも戦争に加勢させられていたが、際玉村の子どもたちは心優しい白魔道士により、最も安全な地下の部屋に避難させられていた。そんな子どもたちをその傍若無人な男は奴隷のように扱う。彼は、独裁者となったのだ。しかしそんな男の政治も長くは続かない。不満を持った民に暗殺されてしまい村は完全に崩壊してしまった。 この一連の騒動を「弟異玉(でいぎょく)の戦い」。


そして時が過ぎ……

魔道士や男が消えたことをきっかけに、大きな争いはなくなり誰もが平和に暮らせる……はずだった。

2022年10月7日。

この日から再び悪夢が始まる。

奴が蘇ってしまったからだ。そう、奴は……



――黒魔導士。

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