カレーうどんの奇跡
インドと言えば当たり前のカレーです
が!ご存知の方も多いとは思いますがインドにカレーと言う名称の料理はないそうです
ただ、タミル語から由来した言葉から英語でカレーと命名され、そこから外国人の間でそう呼ばれるようになったらしいです
多種多様のスパイスと多種多様の入れる具材によりインドでは料理名が決まっており、それを外国人はカレーとしてひとくくりで言う傾向にあるようです
ちなみにカレー粉はイギリスで商品化されたようですが、カレールウは日本で商品化されたようです(さすが日本!)
そして、この国のカレー専門店でもこのスパイスの配合具合で店の特徴を醸し出して勝負しておられます
私は凝り性なので、これにはまると抜けられないであろうことを自覚しており、スパイス配合には手を出しておりません(笑)
そう言いながら、コリアンダー、クミン、ターメリック、ナツメグ、ガラムマサラぐらいは揃えています
それとカレー粉と呼ばれるどこかの店の塩抜きの配合スパイスも持っています
これらを市販のカレーに添加するだけで味が激変します
まあ、この程度でブレーキをかけています(笑)
そんな数あるカレーと名がつく料理の中で、この国が誇る料理!
「カレーうどん」
うどんにカレーをかけてしまったんです
それも単にかけたのではなく、ちゃんとうどんの出汁風味が生きているのです
まさにこの国だから生まれた料理ですよね?
そしてインド料理と西洋料理と和食が融合した食べ物って他には思い浮かばないのです
奇跡の料理だと思っています
うどんは奈良時代にお隣の唐よりもたらされたようです、対してカレーは江戸時代の鎖国が解かれて以降にイギリスからのようなので、なんと1200年近い時の隔たりを経てこの国にきたもの同士を融合させた方に感謝しかありません
和食屋さんではうどんだしを調合し、肉とたまねぎスライスとうすあげを入れる、沸騰したらそこにカレー粉を混ぜカタクリでとじる
うどんはうどんでこの国では喉越しに拘りがありますので、茹で加減も絶妙なタイミングが必要です
そしてついに茹で上がったうどんをしっかり湯切りして鉢に入れ、このカレー餡をかける、最後にネギをトッピングしたら完成です
このカレーとうどん出汁が融合した芳しい香りは、つくづくこの国の人で良かったと思わせてくれます
さあ!お熱いうちにどうぞ召し上がれ
とは言うものの、カタクリでとじてあるので、本当に熱い、フーフーしないと火傷します
そして、白いよそ行きのシャツでも着てようものなら、どんなにカレーうどんの魔力にたぶらかされてもやめたほうがいいかもしれないですね
うどんを食べきったら、残った餡に御飯を入れたくなる誘惑・・・
いけないとは思いながらも炭水化物の王道攻撃に負けることが多いのです
通常のうどんのお品書きでカタカナがつくのはこのカレーうどんぐらいではないでしょうか?
ハイカラうどんははいからうどんとも表記されますし、ハイカラは料理そのものの名前由来ではありませんしね
でも、カタカナとひらがなの融合はまさに、当時はハイカラだったんでしょうね