下校時間、君と手を繋ぐじかん。
下校時間。
君と並んで歩く帰り道。
君と話ながら笑いながら帰る。
すると。
君は周りをきょろきょろ。
どうしたんだろうと思っていたら。
ぎゅっ。
君は私の手を握った。
頬を真っ赤に染めながら。
普段、男女関係なく仲良くする彼。
女の子とじゃれながら話してるところもよく見る。
きっと、女の子慣れしてるんだろうなって思ってたけど。
握られた右手。
汗ばんでくる君の手。
「手汗キモくてごめん!」
慌てて離そうとする君。
だけど、強く握って離さない私。
「いい。キモくないし。それに…」
なんだかその汗ばむ君の手が愛しくて。
ずっと握っていたいなって。