1/4
プロローグ
※頭空っぽでお読みください
彼女幼かった。
「私のことなんて誰も見てなかったのね…」
それ故に何も知らなかった。
「愛してくれないのね…誰も…」
みんな彼女のことを愛していることを。
「神様どうか…私の存在を…」
愛していたことを。
「消してください…」
この日、幼い彼女は元から存在しなかったように…
全ての人の記憶から消えた…
ーーーーーーーーーー
ように見えただけだった。
みんなみんな彼女のことが好きすぎて忘れられなかったのだ。神様は上手い具合にみんなの記憶を消すのに失敗した。
しばらくしたらみんな違和感に気がついた。
その事はきっとわざとでは無く偶然でもなく…単にめんどくさかったからだろう。きっと…
神様は気まぐれなのである。
それが彼女にとっての幸せに繋がるのは言うまでもない。
これは神様に祈ったものの、祈り叶わず彼女が幸せになるお話。
さぁ、はじまりはじまり…