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熊田

作者: みくた

 ある日の午後。私は職場にて上司から印鑑を借り、数十枚の書類に対して一枚ずつ捺印をしていた。

 最初は手つきがおぼつかなかったものの、十枚を超えたあたりから身体が慣れ徐々に作業速度が上がる。

 そして、束の一番上に載っている最後の一枚にこれで終わりと言わんばかりに力強く印鑑を押し付ける。


 熊田


 書類にややめり込んだ印鑑の下から、「熊田」と書かれた朱くはっきりとした印影が現れた。

 印鑑を裏返し印面を見てみると、鏡写しになった「藤田」という文字が彫られていた。(ちなみに上司は藤田。)

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― 新着の感想 ―
[良い点] これは何とも不可解な怪現象ですね。 「連続で捺印をしているうちに印鑑が目詰まりを起こし、たまたま別の字になった。」という合理的な解釈は、鮮明な印影のために成立しませんし… こういう予期せぬ…
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