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自由律俳句集「雨」ver.2


 聖夜にて現行犯一目見ようと粘る子等



 アットホームな何々と実情見えない宣伝文句



 未だ働く老人を未来の我と写し見る



 顔伏せて斬首前の通勤電車



 若干口角引きつった吊り下げ広告の新郎役



 液晶に映る恋模様は面白く現実に見る恋模様はつまらなく



 長期貸し出しの本ずっしり借りて一切読まずに返すとき



 別れる前は重い寂しさ一度経てば塵と化す



 数多の喧嘩発端一つも留められず



 屑籠に幾度も洟擤み紙を投げ試む



 天気予報を恨む人を眺める



 誰の誕生日も知らず聞けず



 明日に無計画な希望を押しつけて今日は私欲に走る我



 すぐ緩んだ靴紐を結びながら緩く結んだ自分をちょっぴり恨む



 スマホなぞることに一日の最を費やす


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