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自由律俳句集「雨」ver.1
硝子戸をこじ開ける猫の片手と踏ん張る三本
雨止みしとも降らないか降らないかと傘をさすまま
高速道未知の運転想像できず
命貸す運転手の顔見ず降りる日々
雨降った後の曇り空
晴れて泣いた運動会
信号無し横断白線誰先踏むか
吸い殻落ちた道踏み締めて子供等大人になっていく
木造りのハイヒール片足路端俯せに寝転がる
大量生産されたおせちを食らう
人を押し退けバス出口に一身辿り着く
昨日良好な体調今朝不調
枕の高さを今更悩む
可能性があるばかり可能性があるばかり
好敵手がいるありがたさ