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泣いた烏  作者: 実嵐
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リタイアの存在しない世界

死刑囚がいるのは刑務所なんてところじゃない。拘置所だ。監視下に置かれて自由のふりして気ままに過ごすだけだ。立花は知識があるのだ。彼もこんなところに入れられるとは思っていなかっただろう。無論、誰の問いを受けても答えられることも許されることもあるのだろう。政治家は吠えない犬を好むのだ。誰も関わっていないのだから。いたずらに時間が過ぎていくだけなのだ。金を扱うには横領しようがどうでもいい。それは国とかいうバカみたいに権力を好み、ペコペコと面を下げるだけが能だと思っている一流の学校という肩書の集団はとてもいいことなのだろう。公にせず、低俗の罠を仕掛けてグダグダとしているのが・・・。偽りだらけの浮世だとか評価されても褒められていると図に乗っているだけだ。町の色は変わりゆくのにいくらか変わらないのは進めぬことに気づかない落とし穴にはまる奴を世間ではなく、国は大いに探して歓迎しているのだろう。そんなことを考えていたら無駄に体力を使っていたことに気づいて喫茶店に入った。流行だ、インスタ映えだとかインスタ萎えだとかくだらないことをほざいているのは見栄を張りあって大切なものをなくすことをいとわない人がしているのだと思っている。店員にコーヒーを頼んで待っていた。待ち時間は大切なことを形成するのに重要。今やスマホと友達とでも思っているのだろうか。対面にしている。会話をするのに本当に必要なのだろうか。顔を上げて目を見て話すという根本を失ったものが人の心を知ったらしくつぶやくのだから面白い。コーヒーが運ばれて一応に会釈だけをしておいた。外は急ぎ足にとらわれている。

「あの事件の犯人、捕まっていないらしいよ。大手の企業がつぶれてさ。何処に行ったらいいのか。謎でしかないよ。」

「いいじゃないか。表ではいくら業績を上げていても何処で帳尻合わせをしてくるかわからないからね。小さな会社に頼みの綱をしていないのは特に大きな企業なんだ。新な考えをもってがんばれよ。」

真新しいスーツを着た就活をしているらしい若者がつぶやいていた。それも他人を考えずに大声を上げてだ。答えている隣の若者は感づいたのか少し小さな声でアドバイスを与えていた。経験しているのか当事者なのか決まっているのに巻き込まれていないのかどちらかであるかですらさだかではないのだ。構図では励ましているように思えるが上から慰めているとも思えるわけのわからない姿にしか思わなかった。

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