表と裏
俺の部屋は強引に作られたものではなくもともとあった倉庫にしていた箇所を使わせてもらっている。隣の倉庫も同様だ。正し、俺が使っているわけじゃない。シャワーが使えるまで時間がかかるので待つ変わりに此処にこもるのだ。鞄に入った資料を取り出した。この事件が起きてから15年たっている。解決できないと思ったのだろう。資料の少なさも疑問を持ったのだ。ノックの音が聞こえた。
「シャワーなら使っていいわよ。子供たちはもう寝るし。」
「そう。」
クローゼットが置くほどの広さがない代わりにタンスがあるため、そこから着替えを出した。パジャマとしてよれよれのシャツとズボンだ。康江の声から数分で済ませた。やることが積もっているからだ。園長は分厚いファイルをもって来た。
「これでいいのかしらっていうか資料をもってきてはいけないでしょう。」
「この事件は調べられないよ。何か事情が変わらない限りね。俺ね、捜査一課から未解決事件捜査課に異動になったんだ。そうそうにいた人が辞めていくからね。困った課としか思ってないよ。」
どうせ何も変わらないとしか思ってないような目をしていた。新聞に載るような組織の裏に突っ込むことに躊躇がないのだ。
「青柳亮だ。」
康江は子供をお世話していることもあって親よりも子供に目が行くため子供の名前をあいうえお順にしているのだ。
「この子は母親がDVにあっていて逃げるようにしていたみたいね。」
「元夫が場所を知ったのは役所でばれたか、探偵雇ったかとかは思い浮かぶけどね。」
「無戸籍なのよ。青柳亮は。」
無戸籍が多発しているのだ。緩い世界にいるのと同じだ。元夫の子供であることにしたくない母親の手なのだ。それを役所は細かく扱っていないために小学校くらいで不都合がある。義務教育とかで必要になるのを優しい公務員が手を貸すため無戸籍のままでいることができるのだ。いなくなった時は高校1年であったのにも関わらずきっと戸籍はないのだろう。
「園長はこれを読んだとき、どう思った?」
「悲しい話よ。居場所を突き止めれて幸せを壊せれるのよ。今までが全て水の泡っていう感じね。そのあと重要参考人になってすぐに夫はいなくなるし、子供もいないとなると不思議な話ね。見つかってもいいころよ。」
「長すぎるよな。子供はもしかして・・・とかあるかもしれないけど親父は逃げられないだろう。指紋も何もかもありすぎているのに見つかっていないのは裏があるかもな。」