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泣いた烏  作者: 実嵐
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空想の世界を好む

「柴田、日下部を呼び出せ。あいつがいたらまともにできない。」

「なぜだ。日下部は懸命に探しているんだ。それをはずせだなんて・・・。お前、どうかしているぞ。」

立花はわからないのかというような表情のまま、ボイスレコーダーを取り出した。納得したのか柴田はそそくさといった。ため息を吐き出したいがそれどころじゃない。二課長は調べているのだろう。もともと足で稼ぐタイプの人であったこともあって家宅捜索も苦にならないのだ。むしろ足でできる限り解決したいのだ。状況証拠を選ぶタイプでもある。それもあって見抜けなかったのだ。テレビでは縁を切ったはずの出しゃばりばばあが出ていた。電話もかかってきてないのに架空の話を偉そうな顔をしている。見ていて同情の余地もない。知ったらしくして何も解決しない。部外者が荒らしているのだ。本人はわからないのだろう。母親という位にいる部外者だ。最近まで野放しにされていて注目を浴びたために喜ぶ。子供みたいな人間なのだ。だから、本人の意思なんてそっちのけで空論を述べることを惜しまないのだ。どれが正論なのかわからないのだ。業に責任を取らないのだから大差ない。のろのろと歩いていると柴田は日下部を連れてきた。

「俺がなんだっていうんですか?藤田を上げられるチャンスを無駄にするんですか?」

「君が無駄にしている情報を手に入れてね。どうだ、最初に言ってただろう。見張られている覚悟で行けって。それも勘違いしてんのか。俺には失うものなんてないんだ。あんたみたいな仲間をのうのうと裏切るようなバカはくだらない野郎としか思わない。此処に立っているのはできないだろうから。二課長に全ての真実を話すか、警視庁で浅間さんの取り調べ受けるかどちらか選べ。答えを受けない限りは此処にいろ。」

正義のヒーローとは何処か違う強さをたたえるべきなのだろうか。立花の目はにらみを利かせていた。行動を確認するのだろう。

「わかりました。二課長に話します。」

「残念だな。その選択は間違いなんだよ。嘘を話すに決まっている。なあなあな関係であることを知っているから部下の不正を今まで隠していたんだろうな。それは上げられないはな。此処には悪魔がいるんだよ。人殺しのな。」

誰か連れていけというように顔で指示をした。立花の中にはふざけた奴が間違えた選択を戻す奴が存在しないのだと思った。

「これをもっていけ。」

ボイスレコーダーを託していた。1つだけをもっているバカじゃない。何事が起きたために複数をスーツに至るところに抱えてる。


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