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泣いた烏  作者: 実嵐
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時代変化

スナックに行く次いでに青柳親子がすんでいたアパートに行った。その場所には汚名を食らったために、駐車場になってしまっていた。落胆の色出すしかなかった。とぼとぼとしていると若作りをしている中年の女性が話しかけてきた。

「どうしたの?」

「いえ、いや・・・。此処に以前たっていたアパートの管理人の人知らないですか?」

「なんですか。週刊誌の記者か何かなら嫌ですよ。」

不機嫌極まりない顔して露骨であることも忘れているようだった。急いで警察手帳出すと納得したような表情をした。

「警察ですか。最近、あの事件を捜査もすることなんてしないのに突然どうして・・・。」

「それは・・・。関係ないので、それで管理人などの関係者は?」

「此処を離れて何処に行ってしまいましたよ。あの事件があって管理人は引き金を引き起こしたといわれて地域内でいじめがありましたよ。それもあってね。」

一区切りついたのを見計らって仮面をかぶったような顔をしていなくなった。打つ手がなくなったために近場に動きまわった。警視庁に帰るのはどうだろうか。行く場所は数えるほどあるのだ。仲が良かった人物に会うのも手かもしれない。昼を食べずにほっつき歩いた所為で空腹を感じた。店に行く時間すらもったいなく思ってコンビニに向かった。小さな声の挨拶が見えた。おにぎりを数えるほどと安いお茶を買った。子供であふれかえっている公園の雨や見ず知らずの人の汗や何で泣いたかもわからない涙も含まれているベンチに座った。質より量を選んだおにぎりを食べきって途方に暮れた。無邪気にしている子供の目が懐かしいと思ったのは束の間だったかもしれない。いつもどこかで現実に引き戻されてしまうのだ。空もむなしいほど曇っていた。変わらない世の中に嘆いていたこともあった。

「この事件を選んだこと自体が間違いだったかな。」

何がにじみ出てくるのだろうか。見向きもされないのは警視庁にいても同じならどちらでもいい。警視庁に戻った時、浅間から新しい人が入ってきていた。捜査一課からの仕事をしないことで有名な人物だった。協調性とかが愚問となってしまうようなほどの人物だ。その人を採用するほどの大したことしない人を選んだのだろう。未解決事件捜査課がお荷物だといわれるゆえんを見てがっかりしてしまった。反乱だと思ったがそんな組織に従ったところで状況は変わることはできない。一つの真実が導いてくれることがあるからだ。


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