公爵のお仕事2
この世界には魔法があって、一定数使える人がいます。
その使える人々の中でも血統的才能で上級を使えるのが王族、ならび貴族なわけです。
ちょっと火を灯すとか、一定の時間だけ光を灯すとか、一般の人たちも生活魔法程度できる人もいますが、魔力を消費するので戦力や実用的ではないので、実生活は基本中世のような文化ですね。
その中には戦力になるくらいの人がたまにでてくるわけで、そんな人は王家や貴族にスカウトされたり、枠組みが嫌いなら一応冒険者に登録したりと、能力に合わせた仕事をして国力として吸収されるわけです。
強い魔法の使えるものは貴族や平民に限らず、リアルな教育で国と国民に還元するような人物になる教育を叩きこまれます。ちょい洗脳も入ってます。
王立の養成機関があるのはそのためです。
でないと魔法力のない人々を虐げて国家を不安定にしたり、王家に反旗を広げるバカがでますからね。
しかし、やはりその中でも、頭の悪い俺万能TUEEEEな奴や魔力がないから差別はいくないと言うバカが出てきて、変な組織を作り国家を脅かすテロ組織や犯罪組織作るんですよね。
今回はその頭目に本当に強い魔力を持つものがいたわけで、私が呼ばれたんです。
王都の治安を守る、治安維持局の局長もやらされてるんですよ。
いつもは部下の人達の報告書を読むお仕事なんですが、今回は私のスキルがいるわけです。
あんまりやりたくないんですが、汚れ仕事をあえてしてる部下のみなさんに示しがつきませんからね。
今回は犠牲者もいたのだから、そのねぎらいとかお見舞いとかもですが、ここで犠牲が無駄にならないようにしないとなりませんからね。
治安維持局は王宮の庶務をこなす建物の地下にあります。
治安維持局の地下処理室に入ると、、地下処理室、、尋問部屋ではありませんよ。
日本でのテレビでおなじみの司法解剖やら、検証的なことをするとこですね。
そこには遺体がならべられておりました。
強い魔力のために犯人を生きては拘束できなかったわけです。
いつもながらグロすぎる。
しかし、これも王家のつとめです。
「こちらが首謀者かと思われる男の首です」
あちゃーもうぐろぐろな首がー処理用トレイに載ってます。
私はがまんして首に手のひらをかざしスキルの呪文を唱えます。
「黙して語らぬものよ、真実を語れ」
そうすると、ビクッと首が一瞬動き、私の中にその男の情報が流れ込んできたのです。
映画のように映像が早送りされていきます。
最後の時からさかのぼったこの男の記憶です。
気になるとこで止めては、側にいる記憶係に見たもの聞いたものを記録させます。
事件と言うか男の犯行や犯罪組織の情報を取り出すのにかなりの時間を要しましたが、これって私の前世ではサイコメトリーと言う物質の記憶にあるものを取り出す作業ですが、まるでビデオのようです。
男の日常生活などどうでもいい場面は早送り、肝心なとこはストップや巻き戻しできるんですから。チートでしょう。
まあ男の一生分の記憶なんかみてたら、時間もたりないけど、私の頭もどうにかなります。
この能力には推察の域をでませんが、どうも外付け媒体のようなものが付いているようです。
そこに一端プールされ、再生するようです。
代々王家の血統にはこう言うことができる人があらわれ、この能力がつかえる人が治安維持局の局長になるようです。
しかし、そのためなのか闇公子とかひそかに言われております。
王家が光の魔法を使うので、こう言うわけのわからないダークな匂いがする魔法を使うのでこう呼ばれてるようです。
そして誤解もあるんですよね、曰くこれは闇魔法で、闇公子とはネクロマンサーではないのかとか、部下さんの目がそう言ってるのが良くわかります。
誤解ですからね、闇関係ないってまじでいいたいです。
死体から記憶を読み取るってのは語弊なんです。
物体から記憶を読み取ることができるんですからね。
ただし、全てではありません。
何千年も前の石の記憶とかは無理ですから、人間の死体で極端に言うと肉片でもあればなんらかの情報を得られるけど、なんかイメージ画のようになっていまい意味分からん時もあります。
やはり脳みそつきだと、そこにある情報が読み取れるので格段に違うわけです。
だから首から上をなるべくのこしてもらうようにしてるんですけど。
ネクロマンサーとか言われるのかも、嫌ですねえ。
このことは代々秘匿しております。
他者の精神を読み取れるとかだと相手が心穏やかになれないだろうし、貴族どもがうるさいですからね。
だったら王家はどうなのってことになりますけど、血縁には使えないんですこれ、先祖代々の血のなせるわざなのかレジストされるんですよね。




