異世界で日本食
転生と言ったらチート、チートと言えば料理よね。
私は元日本人なので、現世の料理もおいしいんだけども、元の日本食も食べたくなるのよね。
そこで自作することにしました。
元ベテラン主婦の腕をみよ!
でも爵位のある男が料理なんか簡単にできません。
周囲の目がありますからね。
屋敷のはずれにある使ってなかった離れを活用しました。
客人や支援する芸術家などを逗留させるための建物で、家族でこられても大丈夫な部屋数です。
元日本の平凡なパート主婦からすれば、贅沢な邸宅ですけどね。
少しいじくりまわして、厨房を外に張り出した形に改造しました。
石造りの竃と、囲炉裏と水回りや食糧貯蔵などこの世界の最高の設備で臨んでおります。
領地を差配する義理親とか使用人さんたちには錬金術を研究するとか言ってますが。
そのうち離れの裏側に畑とか温室でも作って作物も育てたいですね。
前世でも庭でハーブとかねぎとか作って料理にちょちょいと入れてました。
前哨戦として料理を食べた際にこの料理は何が使ってるのかとか毎回聞いておき、前世の食べ物と現世のを合わせて食材の知識を広げておきました。
そんなこんなで半年がたったわけですが、今日はなつかしのとろろかけ麦飯に挑戦です。
初の異世界チート、、チートと言うにおこがましいですけど。
麦飯は私が健康のために前世から食していたもので、前世では主人の趣向もあってお米と半々ですが、 お米はないので、大麦的なものを探していたらあったので、麦飯初食となりました。
炊き方は電気ジャーがなければ、土鍋でじっくりたけばいいだけの話ですからね。
囲炉裏に鍋をかけ炭火をあやつりつつ。
子供とキャンプに良く言ったのでお手の物です。
その間に山芋に似たいもを手早くすりおろしていきます。
とろりとした白い色がすばらしい。
紫とか赤とかだったらいまいち視覚的なものが良くないですからね。
出来上がった麦飯におこげをつけてしばらく置いて、さていただきますか。
醤油はまだ作ってないので、海藻や貝類からとっただしに塩を入れたものをだし汁として、かけます。
醤油がないのはつらいですね。
大豆的なものがあるのでそのうち頑張ってつくるつもりです。
ミソもつくりますよ。
これからの予定はさておき、なつかしい麦飯をいただきます。
何もかけない麦飯もおいしいけど、山芋とお出汁でつるんつるんと口の中に、やっぱこれですよこれ
前世の食べ物を食べれるのは、さすが公爵の力ですよね。
私はこれほどまでも公爵で良かったと思ったことはないです。
公爵の価値が微妙ですね。




