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私怨により髭撲滅6

「悪役令嬢?この世界って、、ああ、乙女ゲームをやらないけど、なんとなく前世に読んだ小説とかでそんなのがあったような、ゲームの世界に移転するだったけ?あとライバル役の女のことかな?」


 前世の娘に無理やりすすめられて、いくつか読んだことがあります。

 それで前世の記憶が蘇ったとき転生ってのがしっくりと理解できたわけですが、物語の世界って?


「ここに現実にいるわけですから、ゲームの世界とか言われても信じられない気持ちは分かります。僕もこの世界に転生して、自分がこの物語の中の人物に酷似してることを知ってびっくりしましたよ。偶然ではないかと、しかし、偶然ではなかったんです。僕の両親は暗殺され、あやしい団体に育てられ、それを公爵様に救われる。これ、本当にストーリーどうりなんです」


 私は彼の壮絶な境遇がゲームの筋書きどうりと聞いても信じられない思いです。


「僕はあなたが転生者と気が付くまで、この世界は乙女ゲームの中であるかもしれない、僕らの意識の届かないところでは書割の背景の裏面のように、何もなく、意識してる時だけ存在するのかと思っていましたが、しかし公爵様と言う、僕以外の転生者がいるのなら、この世界は実在し、ゲームのストーリーに酷似した世界。あのゲームのストーリーが予言であり、運命である世界だと思えるんです」


 アンドレア、、何を言ってるのか元おばちゃん日本人でもわからんよ。


「す、すまないが端的に言ってもらえれば、あまりそういう知識は、日本人の時からなかったので」


「あ、はいついついやっちまいますね、こう言うシチュエーション結構ゴチな感じなんで」

  

 いきなり崩れるわねーこの子、さっきまでのシリアスモードは何だったの?


「パラレルワールドとかわかります?」


「よくあるSF設定だな」


「要するに、無数の世界が存在するなら、日本の乙女ゲームが具現化した世界がある、いえこの世界の方が主であり、乙女ゲームがこの世界のことを予言しているだけなのかもしれないってことです」


 ざっくり説明してくれたけど、なんとなーくわかるようなわからないような。

 きっとアンドレアは日本でもそういう系の専門家なんだろうなと思いました。


「なんとなくわかった。もしかすれば、私達の行く末に、その乙女ゲームとやらのストーリーが実現してくるかもしれないと言うわけだな」


「そうなんです。いままで僕は幼すぎて、抗う方法を持たなかったんですが、公爵様の協力があれば、この世界を改変できる可能性があると思います」


「世界を改変?」


「もとあるストーリーのバットエンドをぶっちぎり、僕らにとっての最上の幸せエンドにするってことですよ」


 アンドレアはにこっと笑って力強くいいました。


 うーん、正直あんまわかってないですよー!やっぱ前世おばちゃんと専門家の壁は厚いのかしら。


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