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私怨により髭撲滅5 転生者2

「転生者ですよね」

 えつ?ここはとぼけた方がいいのだろうか?


 世界の秘密とかサイコメトリーで出てこなかったんです。まあ、ざっと記憶を見ただけなので、そこらは飛ばした可能性が、ごまかしてあとで再度見るかなと思ってたら続けて核心をついてきました。


「だって、僕が助け出された時に夜中でおなかすいたとか言ったら、おにぎり出してくれましたし、その上にインスタントラーメンも出てきましたよね。連れて行かれたところでは、黒板とかいろいろこの世界にないものがいっぱいあったんで、聞いてみたら、局長様がーとか誇らしげに言ってましたよ、僕の前世は日本って国で、おにぎりはその国の特徴的な食事ですからね」


 うおーつ部下さん、治安部のくせに子ども相手だからと口が軽すぎる。


 でも日本人かこの子もこんな偶然ってあるのね。


 まあ、私もあんだけ用心しなくちゃーとか言ってたのに余計なもの再現してるのはいなめないですけどね。


インスタントラーメンは治安部だけで使ってたのを、兄上に知られて、今は軍の移動食として採用されてしまいました。この国で広がるのも時間の問題ですね。


 ここまで来てとぼけても仕方ないみたいですね。


「そう、あなたも前世は日本人なのか、私も日本で平凡に生きた記憶を持っている、しかし世界の秘密とは何かわからないのだが」


「ありゃ、公爵様はテレビゲームって知ってます?乙女ゲームってやったことないですか」


 え、なんなのいきなりゲームの話って、いったいどういうこと?


「乙女ゲームはやった記憶はないな。どちらかといえばゾンビがでてくる奴しかやったことはない」

 

 いやーおばちゃんの性格からすると、こうガンガン銃でヒットするゲーム以外興味なかったのよね。


「じゃあ、これからの展開は知らないんですね?」


「これから?」


「乙女ゲーム「世界の秘密」の悪役令嬢があなたの娘さんのディアナさんなんです」


「悪役令嬢?」


 私はこれから悪夢のような話を聞かされるのだった。

 

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