第2話ー刻印(2)ー
注意
戦闘シーンです
前回読んでるとちょっと状況掴みやすいです
「遅くなりまし…た?」
カズヤは青年のマンションの部屋に入った
「どうも」
ミコトは軽く会釈する
「あれ、ミコト君1人?」
部屋にミコトしかいないことに気づき、カズヤは尋ねる
「お兄さんは急用が出来たとか」
…少し前
「じゃ、報告終わったんで帰ります」
ホタルは手早く報告を済ませると、そう言って部屋を後にした
「…リト」
リトはミコトと対角線にある1人がけの椅子から動こうとしない
「リュウ、あの…」
リュウは、大きくため息をついた
「リト、ミコトは目つき悪いだけ、そうだろ?」
「…でもさ、男の子だし…」
「…聞こえてるんだけどお兄さん」
3人はバツが悪そうにその場で座っていた
その時、携帯が鳴った
誰の携帯かは、すぐに分かった
「…はい」
リュウは電話に出ると、少し眉間にシワを寄せながら自分の部屋へと入っていった
しばらくして、リュウは戻ってきたが、リトを呼んで
「急用が出来た、少し出てくる」
数十分で戻る、と付け足して家を出た
「…で、カズヤさんが来たから俺がロックを開けたってこと」
「なるほどね、不用心だなぁ…」
カズヤはミコトの隣に座った
「にしても、急用なんて珍しいな」
「…カズヤさんはお兄さんの本名、知ってる?」
「本名?」
カズヤは首を傾げる
「なんとかリュウって言うんじゃなくて?」
「違うよ」
ミコトは首を振る
「Clownって言うらしい」
「じゃあなんでリトさんはリュウって…」
「分からない」
ミコトは顔を伏せた
「お兄さんは多分…実家と何かあったんじゃないかな」
「だから一人暮らししてるのか…?」
そうやっていると、突然
窓ガラスが割れた。
そして、そこから黒い"なにか"が飛び込んで来る
「ミコト!」
「刻印、〈解錠〉!」
ミコトの足元に、スペードの文様が浮かぶ
そして、そこから"身の丈ほどの大剣"が出てくる
「カズヤさんは下がってて!」
ミコトはそう言うと、黒い"なにか"に対峙した
黒い"なにか"は人の形をしている者の、全身黒いため顔が見えない
(くそ、こいつ一体なんだ…?)
ミコトがそう思っていると、不意に黒い"なにか"は腕の様なものをミコトに向かって伸ばした
「っ!」
それは一瞬だったが、ミコトはそれを剣で防いだ
「やるしかないな…」
そう呟くと、ミコトは黒い"なにか"に切りかかった
「ふっ!」
黒い"なにか"はそれを一歩引いて避ける
(こいつ、戦いなれてる…!?)
ミコトは一度距離を置き、様子を見る
すると、"なにか"はすごいスピードで距離を詰めてきた
「!?」
"なにか"はそのまま腕を横薙ぎに叩きつけようとする
しかし、その腕はボトッと音を立てて地面に落ちた
「敵は1人じゃねーよ、まっくろくろすけめ」
そこには、カズヤが長杖を持って立っていた
やっぱり戦闘シーンの描写がうまくなりません
次の話も戦闘シーンです
…正直不安でしょうがないです




