第1.5話ー虚無〈ブランク〉ー
この話は解説パートとか言うやつです
でもそんな詳しく解説してません
一応、第2話への続きとなります
虚無〈ブランク〉を仕留め、ホタル達は裏路地から大通りへと抜けた
「結局、アイツらってなんであんな風になっちゃうんだろうね」
ホタルはリトに問いかけた
「昔、リュウに聞いたことがある」
黙っているホタルに対して、リトは続ける
「虚無〈ブランク〉って言うのは元は人間の意思なんだって
人間は死ぬ時に、大体の人が『死にたくない』と願うらしいの
その意思が集まって、死んだ人を依り代としたものが虚無〈ブランク〉なんだって言ってた
それが日の当たらない所に行くと暴走して、死ぬ代わりに誰かの命を貰うって暴走しちゃうんだってさ」
ホタルはそれを聞くと、思わず顔を顰めた
「嘘くせー…」
リトはそれを見て、クスッと笑った
「正直、私もそう思ってる」
…
二人が元いた部屋へと戻ってくる少し前
銀髪の青年はソファで黙々とノートPCに向かって作業を進めていた
ピーンポー…ン
「…随分早いな」
二人が帰ってきたのだろう、そう判断すると、青年はエントランスと玄関のロックを解いた
しかし、それは二人ではなく
「お兄さん、不用心にも程があると思うよ…」
一人の青年だった
筆休めついでに設定をちょい出し…?してみました
刻印についてもこんなパートを設けたいと思っています
第2話はドッカンバッキンしますよ