プロローグ5ー二人暮らしの女性ー
注意は プロローグー銀髪の青年ー をご覧下さい
プロローグラストです
とあるマンションの一室
「…あ、朝ごはん」
黒髪長髪の女性は、自分のベッドから起き上がる
リビングには既に明かりがついていて、人の気配がある
「おはようございます」
「おはよう」
リビングのソファでコーヒーを啜りながら、ノートPCを扱う銀髪の青年はこちらを見ることなく朝の挨拶をした
「報告書?」
「あぁ、前回の〈虚無〉(ブランク)のね」
女性は台所に立つと、食器を洗い始めた
「朝ご飯は」
「任せる」
…
10分もしない内に2人分のバタートースト、スクランブルエッグが食卓に並ぶ
女性は自分の分のコーヒーを淹れ、食卓についた
「できたよ」
「ありがとう、食べようか」
銀髪の青年も、ノートPCを畳み食卓に座る
「「いただきます」」
「今日の予定は?」
コーヒーを啜りながら女性がこう聞くと、
「リトとホタルは少し早めに動いてもらう。
別件があるから、それは俺と他の二人で
片付けるよ」
バタートーストを齧りながら青年はこう返した
「「ごちそうさま」」
「そういえば、リト」
食器を手早く下げ、ソファで作業に戻っていた青年はふと声をかける
食器を下げていた女性ーリトーは振り返った
「何?」
青年は少し表情を崩し、
「少しはカズヤに慣れたか?」
と聞いた
「…まぁまぁ」
渋い顔をしてリトは答える
「そうか」
青年は含み笑いを見せ、また作業に戻っていった
「ねぇ、リュウ」
リトがソファに座り呼びかけると、リュウ、と呼ばれた銀髪の青年は顔を上げた
「ん?」
「早めに行動すること、事前にホタルちゃんに伝えたの?」
「…しまったな」
青年は溜息をつきながらキーボードを叩き始めた
まだ出ていない人もいますが、一応主要人物は全員登場したかな、と言う感じです
やっと本編に入れそうですね…