プロローグ3ー楽器屋の青年ー
注意
このお話は妄想(以下略
前回に引き続きプロローグ3話目です
下町の楽器屋
「高いなぁー…」
ドラムセットの値札を見ながら黒髪の青年は呟く
背中にはギターケースを背負っていた
「せめてもう1個ゼロが減ったら買うんだけどなー」
「みんなそんなもんだって」
後ろから店員らしき長髪の女性は答える
「あ、チホさん」
チホと呼ばれた店員は抱えていたギターを青年に手渡す
「弦の張り替えと、いつものメンテナンスね」
青年はギターを持つと、注意深く観察してからギターをケースに入れていく
「さすが、完璧な仕事ですね」
「自分でやった方が早いだろうに」
チホは苦笑しながらレジへ向かう
その背中を追うようにして青年もレジへと向かった
「変えた弦は1本だけだし、お前だから安くしとくよ」
「やったね」
青年はニコリと笑うと、ギターケースのポケットから財布を出した
「200円ね」
「そんな安くて大丈夫ですかそれ」
「いいよ、毎月来てるんだから。それよりカズヤ君、携帯鳴ってるみたいだよ?」
「え?あ、ホントだ」
震えるスマートフォンをズボンのポケットから出すと、青年ーカズヤは顔を顰めた
「どうかしたかい?」
「いえ、大した事じゃないです。あ、これ」
そう言って200円を手渡すと、カズヤは携帯をしまい出口へと向かう
「まいどあり、またおいで」
「あー…また''お仕事''ですかもう…」
再び携帯を開き、画面を見る
そこには''JOKER''からの内容のないメールが表示されていた
「まぁ、やりますけどね…」
そういうと軽く目を伏せ、カズヤは歩き出した
やっと3人目です
次回もプロローグの予定です
ちほさん参加ありがとうございます
ここでお礼させていただきます
店員さんはまた出てくる予定があるのでお楽しみに
ちゃんと全員出しますのでもうしばらくお待ちを