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TRUMP・GAME  作者: FORTE
10/28

第3話ー刻印(3)ー

注意


前回読んでないと意味わからないと思います


戦闘シーン少なめです

「ふっ!」


ミコトは、黒い"なにか"が怯んだ所にすかさず切り込んだ


黒い"なにか"はそれを間一髪で避けた


「畳み掛けるぞ、ミコト」

「うん、分かってる」


カズヤは足元に散らばっていたガラス片を蹴飛ばした


すると、ガラス片は四つに分かれ、それら全てがまるで"意志を持ったかのように"黒い"なにか"に襲いかかる


"なにか"は腕を伸ばして振り払おうとするが、ガラス片はそれを避ける


「ガラ空きだよっ!」


ミコトはそれに合わせて、背後から全身全霊の一撃を放った


床がひび割れ、マンション全体が揺れる


黒い"なにか"は二つに割れ、そのまま霧散した


「…何だったんだろう」


ミコトが大剣から手を離すと、その大剣はふっ、と消えてしまった


「さぁね、ただ明確な敵意はあった」


カズヤも手に持った長杖を放り投げる

すると、ミコトの大剣同様それはどこかへ消えた


「まぁ、何にせよ…」


「この部屋の惨状をどうするか、だな」


不意に後ろから声が聞こえた


「お兄さん、おかえり」

「あ、センパイ、ども」




二人は何気なく挨拶をした





リトはガラスを片付けながら、ため息を付いた


「それで、いきなり襲い掛かってきたから真っ二つにした、と」

「うん、かなり"重め"で」


リュウ…もとい、Clownはミコトの話を聞くと、頭を掻いた


「…リト」

「なに?」

「とりあえず、寝床だけ直しといてくれればそれでいいから」

「わかった」


リトは頷くと、自分の部屋へと入っていった


「今回の依頼、3人って聞いたけど」


ミコトがふと、Clownに尋ねる


「そのつもりだったんだがな…」


ソファから立ち上がると、Clownは玄関へと歩き出した








「リトの手伝いを頼む、〈刻印〉の反動が来るまででいい」

そう言うと、Clownは玄関を開けた

相変わらずの描写力で泣けてきます


次回はClown無双です

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