第3話ー刻印(3)ー
注意
前回読んでないと意味わからないと思います
戦闘シーン少なめです
「ふっ!」
ミコトは、黒い"なにか"が怯んだ所にすかさず切り込んだ
黒い"なにか"はそれを間一髪で避けた
「畳み掛けるぞ、ミコト」
「うん、分かってる」
カズヤは足元に散らばっていたガラス片を蹴飛ばした
すると、ガラス片は四つに分かれ、それら全てがまるで"意志を持ったかのように"黒い"なにか"に襲いかかる
"なにか"は腕を伸ばして振り払おうとするが、ガラス片はそれを避ける
「ガラ空きだよっ!」
ミコトはそれに合わせて、背後から全身全霊の一撃を放った
床がひび割れ、マンション全体が揺れる
黒い"なにか"は二つに割れ、そのまま霧散した
「…何だったんだろう」
ミコトが大剣から手を離すと、その大剣はふっ、と消えてしまった
「さぁね、ただ明確な敵意はあった」
カズヤも手に持った長杖を放り投げる
すると、ミコトの大剣同様それはどこかへ消えた
「まぁ、何にせよ…」
「この部屋の惨状をどうするか、だな」
不意に後ろから声が聞こえた
「お兄さん、おかえり」
「あ、センパイ、ども」
二人は何気なく挨拶をした
…
リトはガラスを片付けながら、ため息を付いた
「それで、いきなり襲い掛かってきたから真っ二つにした、と」
「うん、かなり"重め"で」
リュウ…もとい、Clownはミコトの話を聞くと、頭を掻いた
「…リト」
「なに?」
「とりあえず、寝床だけ直しといてくれればそれでいいから」
「わかった」
リトは頷くと、自分の部屋へと入っていった
「今回の依頼、3人って聞いたけど」
ミコトがふと、Clownに尋ねる
「そのつもりだったんだがな…」
ソファから立ち上がると、Clownは玄関へと歩き出した
「リトの手伝いを頼む、〈刻印〉の反動が来るまででいい」
そう言うと、Clownは玄関を開けた
相変わらずの描写力で泣けてきます
次回はClown無双です




