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更新が遅れてしまい申し訳ありません><
結局、昨晩は宇野君のことが気になってなかなか寝付けなかった。
翌朝、目の下にクマを作った私がいつも通りの時間に学校へ着くと、クラスでは美少女二人がキャッキャウフフと仲睦まじげに女の子らしいブックカバーのかけられた本を読んでいた。
私に気づいて「おはよう」と微笑みかける美少女たちに男子諸君はゆでダコ状態だが、もちろん彼らは知らない。そのブックカバーの下では、薔薇の花が咲き乱れているであろうことなど。
私もみんなに挨拶をし、欠伸をしながら席に着き担任を待つ。
やがて、チャイムと同時に先生が入室してきた。しかし、待てど暮らせど委員長である宇野君の号令は聞こえない。
不思議に思って振り向けば、皆も同じく後ろを向いていた。だが、そこに宇野君の姿はない。
「ああそうだ、宇野は今日・・・・・・風邪で休むそうだ。秋山、号令を頼む」
げ、やっぱり私か!と顔を歪めながら渋々「起立ー」と言うも、私が号令をかけていることに少し違和感を感じた。なんだか私がやると締まりがないのよね。
ふと、宇野君がいないことに昨日の出来事が頭をよぎる。まあ、それはちょっと考えすぎかな。
「ねえジョセフー。宇野君のお見舞いに行ってあげたら?」
先生の話が終わるとともに、美少女二人が笑顔でやってきてそう言った。
「あはははは、鉢植えでも持っていこうかなー」
ゲスい笑顔でそう返した私だが、あの皆勤賞貰いまくってる感しかない宇野君が、まさか風邪で休むなんて・・・・・・ちょっと意外だった。
そういえば、宇野君は授業や委員会の仕事が終わるといつもすぐに帰ってしまうけど、どの辺りに住んでいるんだろう?あ、もちろんお見舞いなんてしないよ。風邪うつされたら困るからね!
それでも、なんだかんだ言って男子で一番仲がいいこともあるし心配にはなるよね。宇野君はLIMEもアドレスも教えてくれない・・・・・・というか多分スマホ自体を持っていないっぽいから、連絡もできないし。
そこでふと次が社会であることを思い出し、私は丁度いいとばかりにその話を切り上げた。世界史を選択している二人は教室での授業だが、地理を選択した私は移動教室なのだ。うちのクラスは地理の選択者が異様に少ないため、他のクラスとの合同授業なのだ。時計を見れば授業が始まるまであと五分もなかった。急がねば。
美少女二人に手を振り、教科書と筆箱を持って小走りで教室を出る。しかし、渡り廊下に出たとき、ふと後ろから呼び止められた。なんだよ、こっちは急いでるんだよ!一昨日きやがれ!
さすがに無視するわけにはいかないため、半ギレ状態で振り返る。が、そこにいた人物を視界に入れた瞬間、そんな考えは春の風に吹き飛ばされていった。
「秋山檸檬さんだよね。君に会いたかった」
そこにいたのは、柔らかに微笑む見覚えのない少年。その髪や目が私と同じ胡桃色であることに気づき、物凄く親近感が湧いた。私にこんな優しげ美男子の知り合いいたかしら・・・・・・ポッ。
もしかしたら、髪や目のファンタスティックな色から察するに、彼もゲームに登場するキャラクターなのかもしれない。いや、きっとそう。
攻略キャラでもいいようなイケメソ具合だが、隠しキャラである紫色ではなさそう。まさか、彼も私と同じライバルキャラなのだろうか?物凄く親近k(略)。
名前が聞きたくて口を開いたが、そんな私をあざ笑うかのようにチャイムが鳴った。ちーん。
このまま、授業サボろうぜ・・・・・・的な展開が待っているかと思いきや、胡桃色の君(命名)は「またね」と手を振り、あっさりとその場を立ち去った。やはり悪役には恋愛イベントなんて用意されてませんでした(合掌)。
その後授業に遅れて叱られたが、頭の中で胡桃色の君の声を連続再生していたら思わず笑みがこぼれた。すると、ヘラヘラするな!と二倍怒られた。つらたんです。
新学期が始まりなかなか小説を書く時間が取れないので、最近はテスト中に問題用紙に小説を書いてそれをそのまま打っています・・・・・・悪い子です。
遅くなるかもしれませんが完結はさせますのでこれからもよろしくお願いします。




