表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

9

すみません、今回はいつもに増して短いです。

コメディ要素がありません。自分でもびっくりです。

 二時限目の芸術が終わり音楽室から帰る途中、私は隣で薔薇トークを楽しむ美少女二人の話を聞き流しながら、隠しキャラの存在について考えていた。

 正直、探すのにここまで苦戦するとは思っていなかったため、私は途方に暮れていた。

 理事長や保健室の先生などの隠しキャラでよくありそうな役職は、副委員長として職員室を訪れる時などにあたったりもした。先生の中で見つからないのだから、もしかしたら隠しキャラも生徒なのかもしれない。

 そこで、音楽室に向かう途中にいろはちゃんに隠しキャラの名前を尋ねたりもしたが、返ってきた答えはまさかの「覚えてない」であった。最初からこの世界リアルで攻略する気がなかったらしく、気にも留めていなかったようだ。ただ、黒髪メガネで紫色の目をしていたことは確からしい。

 黒髪メガネ……その単語を聞いたときに最初に浮かんだのは宇野君であった。あの地味でヘタレなUNO君だけはあり得ないだろ、と思ったが、時々行動がイケメンな気もする。

 思わぬ情報を得た私は、薔薇トークを続ける二人に断りを入れ、教室までの道を急いだ。

 しかし、目当ての人物は一年の教室のある二階と一階を繋ぐ階段にいた。後ろ姿の彼も選択科目である美術から帰るところだったらしく、用具を抱えていた。

 珍しくボッチだった彼は、私の登場を先生からの頼まれごとだと勘違いしたようで、私がそれを否定すると首を傾げていた。

 しかし、説明するのが面倒だったので、何も言わず彼のメガネを奪おうと手を伸ばすと、普段の彼からは考えられない程素早くその手を払われた。

「………っ。ごめん」

 そう言うと彼は中指でメガネを持ち上げた。彼が私にメガネの下の素顔を見せたくないのはもちろん分かったが、そこまでされると気になってしまうものだ。

 もしかして、メガネの下では目が「3」になっている感じだろうか?それとも、本当に宇野君が隠しキャラ……?

 何事もなかったかのように階段を上る宇野君の背中にニヤッと微笑みかけた私は、彼の肩に手をかけた。

「隙ありッ!」

 驚く宇野君のメガネを掴んだ私は、そのままそれを奪い取ろうとした……が、それは彼の手によって阻まれてしまった。ちぇー。

 しかし、私の腕を掴む彼の手の温度とは裏腹に、メガネ越しの彼の表情はどこか冷たかった。

「宇野君?」

 私がそう呼びかけた瞬間、急に視界が反転した。驚いて言葉も出ない私の真上で、彼は自嘲的な笑みを一つこぼした。その瞳は、レンズの反射で見えなかった。

 俗に言う「床ドン」の体勢に、私の心臓はばくばくと高鳴っていた。

 誰か来て、という私の気持ちが届いたのか、階段を上ってくる誰かの話し声が聞こえるとともに宇野君が体を離した。

 ごめん、と謝りながら手を差し出す彼の表情がいつも通りだったことに、私は心から安堵した。

 気になる気持ちはあったが、宇野君のメガネに関しては今後触れないことに決めた。

 先程私を救った話し声の主はいろはちゃん達二人だったようで、階段を上り終えた美少女二人と合流した私は、未だ高鳴る胸を押さえながら教室までの廊下を歩いた。

 少し気になって後ろを振り返れば、彼の姿はもうそこには無かった。

新学期が始まり時間があまりなくなってきたため、これから更新が週3程度になるかと思われます……すみません。

お読みいただきありがとうございました。


4/13

体調を崩してしまって二日に一回の更新が難しくなりそうです;;

明日・明後日までには気合いで治します!

申し訳ありませんがお待ちください……


お気に入り100件ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ