表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Legend and Monsters Online  作者: スライススライム
デスゲームの始まり
2/5

「電姫」

「コオオオン!!コオオオン!」

遠くで毒狐の鳴き声が聞こえる。

ズシャ 大剣を持ち直す。

今宵は満月 モンスターの狩り度時だ。

「ヒャッハアアアアア!!」

満月の下で俺はモンスターを狩り踊り狂う。

「『狂気乱舞』発どおおおおおう!!!」

武器スキルの『狂気乱舞』を使いつつ、モンスターをひたすらーー斬る。

「おららららああ!!!!」

こんな状況では狩りを楽しむしかない。


ーLAMO発売から2ヶ月がすぎた日


あの日学校が休みだったため、一日中LAMOにログインしていた俺は、そろそろログアウトしようと思い

ウィンドウを開き、ログアウトボタンを押したーーーー

「はあっ!ログアウト出来ないだとっ!?」

とっさに俺はそう叫んでいた。

ログアウトボタンを押したら

【現在 諸事情のためログアウトが出来ません。】というテロップが出たのだ。

俺の言葉を聞いた周りにいたプレイヤー達が急いで確認してそしてパニックに陥った。

「なんでだよ!?」「俺が知るわけねえだろーが!!」と喧嘩をし始めたプレイヤーもいた。泣いている女性プレイヤーの姿も見えた。

俺も泣きたい気持ちだった。


LAMOの中心部である「ラモスシティ」では数万人のプレイヤー達がパニックになっていた。

「どうするよ・・・・これ」と俺がフレンドプレイヤーに連絡を取ろうとしていた時だった。

空中に大きなモニターが現れた。

モニターにはサングラスをかけた女性が映っていた。

『みなさーん!こんにちはー!

【電姫】でーす!』

なっ!?電姫だと!?本当に女だったのかよ。

電姫とは世界的ハッカーのあだ名である。今まで起こしてきた事件の数は数千にも及ぶとか、及ばないとか。

警察の調べでは未だ「女性」ということぐらいしかわかっていないとか、ネットで噂されていたな。

『皆さんももう気付いてるとおもうけど、あなた達はLAMOからログアウト出来ませーん!』

と軽く電姫が言った。

こいつかよ。こいつの仕業かよ。

世界にはいまだに【電姫】のハッキングを止めれる人はいないと誰かが言っていた。

それが本当ならば、俺たちは本当にこのゲームの世界から到底出ることはできないのだ。

『勘のいい人なら気付きますよねえ、そうです 私の仕業でーす!』

いや、気付くだろ普通。

ザワザワッ

「出してくれッ!」「どうやったら出れるんだよ!?」などプレイヤー達が個々に【電姫】に叫びかける。プレイヤー達の目には[絶望]の文字が映っていた。

電姫が再び口を開いた。

『この世界から出る方法 ーーつまり、ログアウトの方法は二つあります。一つは、私が造った「塔」の攻略です、「塔」は500階までありすべてにボスモンスターがいます。ボスモンスターを倒すと、次の階が開放されます。

500階にいるラスボスを倒すとプレイヤー全員がログアウトできるようになります。

二つ目はこの世界で死ぬ、つまりデスエンドをすることです。

しかしデスエンドにも当然リスクがあります。

この世界で死ぬと現実(リアル)でも死にます(^ ^)』

はあっ!?ありえんだろ、そんなこと!だ・・・だが相手は【電姫】だぞ!あり得るかもしれない


そしてここから俺たちの【電姫】との戦いが始まったのだった。

【電姫】は最後に非情にもこう言った。

『では プレイヤーの皆さん頑張ってね!』

ピュン モニターが消えて絶望の世界が始まった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ