【ネタバレ注意!】解説41~45
本章は創作意味怖41~45本目までの作者意図となります。
ネタバレになりますので、自身で考えたい人、先入観無く読みたい人はブラウザバックを押していただくのがよろしいのかな?と思います。
また、あくまで作者意図であり私の解釈なので、これ以外の解釈が不正解と言う意味合いはございません。
よろしければ↓にスクロールしてください。
41 怠け癖
働くのやだなぁ…
自慢じゃないけど俺は無能なんだ
長所なんて健康くらいのものさ
大学受験に失敗してからというもの、浪人三年生
まあ実質的にはニートだよ
勉強してなかったし
うんうん、よく引っ張れた方だ
でも最近の親の様子を見るにもう限界だな
特に親父
やばいよ…
俺殺されるんじゃないかな…
そんなわけで心機一転、就活!
とは素直に行くわけない
まずは親に泣きついた
いきなり正社員は無謀だし怖い!
だからまずはアルバイトじゃだめ?
自慢の涙目震え声上目遣いアッセンブル
OK貰っちゃえばこっちのもの
俺知ってんだよね、実質ニートみたいなバイト
そう!治験!臨床実験!
条件無し!デブOK!
最近ちょっとだけ腹が出てきた俺でも安心!
なんとこれ、母親が求人持ってきたんだよね
探す手間すらノンストレス!
「こんな感じの経緯で始めたよ、俺は」
俺は明らかに増えた顎下の脂肪を震わせながら、顔の整った引退後の力士みたいな男と談笑していた。
「しっかし、デブOKとはいえ…」
辺りを見渡すと人数の割に部屋が狭く感じる光景が広がる。
「デブしか居ないな…」
「上林さん、検査室にどうぞ」
鼻筋が通ったスレンダーな白衣の女性が目の前の肥満体型を手招きした。
赤い縁の眼鏡がキラリと光る。
週1回検査室では、体脂肪率チェックと血液検査、お腹を謎の器具で挟む謎の検査が行われる。
画面に出力された数値を白衣の男が眺めた後、数種類の薬を渡される。
普段はその後、このホールに戻されるんだけど…
この日、上林さんは戻ってこなかった。
【作者意図】
治験と言いつつ、人を肥えさせて何処かに出荷する施設になっている。
お母さんが持ってきた求人ということは、両親が売り払う形で主人公を追い出した。
42 これは何に見えますか?
1枚目
A.取っ組み合ってる女の人に見えますね
2枚目
A.猫?いや…うーん…
そう、車に轢かれたカエルですかね
3枚目
A.これは…翼を広げた悪魔に見えます
4枚目
A.タールまみれの肺…みたいに見えます
5枚目
A.人が倒れていて、周りに野次馬が集まっている様子に見えます
6枚目
A.毒を持った蝶々に見えます
7枚目
A.腕の無いヘラジカ
8枚目
A.首の無い猿
9枚目
A.ドクロ
Q.これが最後です
10枚目、これは何に見えますか?
A.倒れたあなたに見えます
【作者意図】
凶悪犯に対するロールシャッハテストの様子。
最後は絵を見ずに、検査を行っている心理士に向かって言っている。
43 異文化交流
ネットで知り合ったジェムスが明日日本に来る。
お父さんは会うのに断固反対って感じだったけどさ、今時考え方古すぎだよね。
ジェムスはFacebookもやってるし、ちゃんとした大学で勉強してるし、全然変な人じゃないよ?
学生証も見せて貰ったもん。
それに、何度もZOOMしてるけどめっちゃいい人。
彼女さんめっちゃかわいい。
明日はとりあえず、夜はお寿司だよね。
天ぷらも食べたいって言ってたから、お昼はお蕎麦屋さんかな。
浅草だけどまだ予約できるかな…
翌日…
「カミナリモン!」
「キョウハオマツリ?」
「タベアルキ!」
ジェムスはのっけからテンション最高だった!
彼女さんには悪いけど、こんなイケメン引き連れて歩けるの役得過ぎだよ…
「ジェムス、ここでお昼食べるよ」
「オウ!オソバ!
Japanese noodle Soba!
We don’t have gray noodles like that in the US, so I can’t even imagine what they taste like.」
英語はよくわからなかったけど、嬉しそうでよかった!
でもお昼の後しばらくして、ジェムスの様子がおかしくなった。
鼻をよく啜るようになって、熱っぽくて、トイレの回数も増えた…
風邪ひいた?
調子がどんどん悪くなっちゃって、結局お寿司はキャンセル。
ジェムスはホテルに帰っていった。
あーあ…なんだか落ち込むなぁ…
【作者意図】
主人公は全く気付いていないが、ジェムスの症状は蕎麦アレルギーである。
重篤な症状が出た場合、異国のホテルで1人きりの人間がうまく対象できる可能性は低くなる。
44 言っちゃダメなこと
"お昼のニュースをお伝えします。
○○県□□町で昨夜未明、20代とみられる女性の遺体が発見されました。
警察は事故と事件両方の線で調査を始めています。"
思わず茶碗を落としそうになった。
あわててスマホを取り出して電話をかけた。
「ねえ!今ニュースで!」
『ああ…
ホントは捜査に関連することを言っちゃダメなんだけど…
犯人はまだわからないんだ…
夜に1人で出歩いたりするなよ?』
「う、うん…」
ニュースで言ってたのはこの町、映ってた景色にも見覚えがあった。
ひとりぼっちの部屋がいつもより広く感じて…風に揺れる窓や軋む壁…いつの間にか壁にかかってたコートなんて…こっちをじっと見つめてる…
「パパ…早く帰ってきて…」
数日後、犯人が逮捕されたとテレビが言っていた。
でもパパは帰ってこなかった。
私は1人、ベッドの上に座り込む。
昼間ドカドカと上がり込んできたおじさんたちに散らかされた部屋の中、充電が切れかけたスマホが机の上で震える。
『信じてくれ!』
【作者意図】
主人公の父は警察組織に替え玉の犯人として逮捕された。
最後にメッセージで伝えてしまった『信じてくれ』という言葉で主人公が冤罪に辿り着くことがあれば、公権力から狙われる可能性が出てくる。
つまり主人公は"言っちゃダメなこと"を抱えて生きることとなった。
45 レトルトカレーも煮込んだ方が美味しい
もはやプロ並みの洗練した動き!
伊達に何年も一人暮らししてないよ!
家には電気ケトルが2つある
1つは湯煎用で1つはお湯を沸かす用
時短だよ時短
お湯を沸かしながらレンジで野菜に火を通す
同時に業務用のレトルトカレーを湯煎!
最後はIHでお肉を炒めるよ!
…っとここで注意!
IHまで同時に使うとブレーカーが落ちちゃうからどうしても少し待ち時間ができちゃうんだよね…
まあそれは仕方ない!
よし!イメトレ完了!
レンジ+ケトル+ケトル、起動!
バツンッ!
ブレーカーが落ちた…
【作者意図】
主人公は長年の一人暮らしでブレーカーの落ちるラインを把握していたがこの日は落ちてしまった。
つまり、何者かにより主人公が把握していない電気が使われている。




