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都会のネズミは大きくて肥えている
ある日のこと、僕は高架下を自転車で通り抜けようとした折、ネズミを轢き殺してしまった。
バランスを崩して倒れた僕の頭をトラックのバンパーが掠めていった。
当時大学生だった僕だけど、その時以来、死は他人事では無いと強く思うようになった。
今日は、そんな僕の誕生日。
「おじいちゃん、お誕生日おめでとう」
「やぁありがとう」
「何歳になったのか言えますか?」
「きゅうじゅう…………なな」
「おしい!今年で九十九歳でーす!」
「そぉか……」
友達と行ったバンジージャンプでは、ビビった僕の代わり飛び降りた彼女が死んだ。
脳梗塞が見つかった後、手術予定日の前日に父が死んだ。
娘より孫より、僕は長生きした。
僕は知っている。
この看護師の持病、そして鞄の何処に薬を入れているか。
健康診断ではついに、僕にも癌が見つかった。
読んで頂いてありがとうございます。
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