空かずの間
夏休み終盤。
私は友達の紹介でね、とある旅館の短期バイトをする事になったんだ。
「はじめまして!
2週間、よろしくお願いします!」
45度のお辞儀で第一印象はバッチリ!
女将さんは笑顔で受け入れてくれた。
仕事の説明が終わると袴を渡された。
ピンクとオレンジの落ち着いた感じの雰囲気。
可愛くて最高!
これのために来たまである。
その後は館内の案内をしてくれた。
鳳凰の間!とか沢山出てきたら覚えられないよ…
って構えてたけど、一階は100番台、二階は200番台って感じだった。
よかったぁ…
でも最後にね…
「一階の廊下の奥、突き当たりの部屋
あそこには近付いちゃダメよ
部屋番号も付けてないし、鍵もかけてるから大丈夫だとは思うけど」
女将さんは伏し目がちにそう警告した。
「はい、わかりました…」
って意味ありげ!
「ちなみに何があるんですか?」
だから思わず聞いちゃった…
「ただの物置よ
古くなって扉が開かないし、その…危ないのよ…
だから、ね?」
女将さんは念押しするように告げたが、少し歯切れが悪い。
これは何かある…
探偵ドラマとかホラー映画好きの勘がそう告げる…
時は流れてバイト最終日。
「お給料は来週には振り込むわ
2週間ありがとね」
女将さんとの最後の会話を終え、バス停に向かって歩きだした。
が、女将さんが帰って行くのを見届けた後、こっそり旅館まで戻ってきた。
隙ができるまでは物陰でスマホを弄って時間を潰していたら、あちこち蚊に刺された…
そして決行の時!
ルートは決めてあるの!
ズバリ屋根裏!
空かずの間に続く廊下には上階がなくて、小柄な私なら通れるくらいのスペースがあったの。
そこから入れるかな?ってさ!
無理なら諦めて帰るから!
ごめんね!女将さん!
「ゴホッ!
ゲホッ!
ほこりやばい!
わっ!
いたた…
ん?ここ中?
ホントに入れた!?
でも真っ暗…
げぇ…スマホの電池切れてる…」
読んで頂いてありがとうございます。
創作意味怖は、予定なく不定期更新してくのが予定通りになる予定なので、気が向いた時にアカウントをチェックして貰えると嬉しいです。




