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オラクル11のふたごころ  作者: 立夏 葉


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6/13

王 6

 城に戻ってオラクル11と検討を重ねた。私たちは有頂天になった。今までびくともしなかった出生率が上昇するシミュレーション結果が出たのだ。条件を変えて検討した結果を踏まえて、オブシディアンを呼んでその結果を伝えた。



「母上、モデリング計画、ですか?」


「そう。観察学習理論や可能自己概念をベースにした計画。でも名前は何でもいいの。現状を変えるには『人間とパートナー関係を築き子どもを産み育て家族を増やす』ことに憧れを抱かせることが有効で、そのモデルケースとしてあなたが最適なの」


 オブシディアンは黙り込んだ。


「あなたは美しい。そして美しい伴侶と結ばれ、美しい子どもを持つ。それが民にとっての理想像になる。こぞっては無理でも、その幸せを欲しがる民は必ずいる。その風潮さえスタンダードになれば、もっとその風潮は強まる。今はとにかくその風潮づくりのきっかけが欲しい。もちろんあなただけではなく、他にも憧れを掻き立てる仕掛けは行います。ただ一番のシンボルは時期王となるあなたの結婚なの」


 オブシディアンは当然の疑問をはさんだ。


「相手は選べるのですか」


 私は彼の目を見据えて言った。


「選択肢はいくつかある。ただ最も憧れを掻き立てる相手というのは提案させてもらえるかしら」



 彼は頷いた。そして、オラクル11が第一候補に選んだ女性との結婚に同意した。彼は生まれながらの王ではなかったが、義務にはとても忠実な性質だった、ありがたいことに。

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