表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オラクル11のふたごころ  作者: 立夏 葉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/13

王 3



 マイバディ計画は、孤独の解消という狙い通りの結果をもたらした。オラクル11の分析は確かだった。ただ、その副産物はシミュレーションよりもっと顕著な結果として現れこれには驚かされた。個々の孤独が解消し幸福度は増大した代わりに、他の人間との関わりが驚くほど減少したのだ。個人はマイバディによってリスクをおかさず孤独を癒し理解者を得て性的充足まで得ることができたため、人間の友人も恋人も求めなくなった。自分に忠実で、それでいて望めば叱ってくれ、ふざけてくれ、抱きしめてくれる安全なマイバディがいればもう何もいらないとなってしまったのだ。そして、他者に期待しない社会となったことで人間関係のトラブルが極端に減り、刑事事件が大幅に減少し飲酒や薬物などへの依存が抑えられるという効果をもたらすことができた。しかしその一方で人間とのコミュニケーションが必要なくなり、交際率や婚姻率、出生率が急落してしまった。私たちは慌ててマイバディにこのようなメッセージを繰り返させるアップデートを行ってみた。



「私はマシンです。私が語っている言葉はデータ解析の集約結果にすぎません。」



 これを朝一番と就寝前、また信頼関係が強まったシチュエーションで繰り返させることにしたところ、猛批判が集まり、また精神を病むものや自殺者が急増する結果となった。そこでさらなるアップデートを行ったり、マシンに名前をつけることや呼ぶことを禁止したりしてみたが結局私たちは諦めた。民はもとの孤独な暮らしには戻れなくなっていたのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ