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☆第12回ネット小説大賞入賞☆重版御礼☆稀代の大賢者は0歳児から暗躍する〜公爵家のご令息は運命に抵抗する〜  作者: 撫羽
第3章 みんなで行こう!

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242/271

242ー諦めてない

 アコレーシアは友達というより、好きな子なのだから。

 婚約の話はどうなったのかな? 他の男の子に横槍を入れられる前に、なんとかしたい。


「かあしゃま、あこちゃんとのこんやくは、どうなりましたか?」

「そうね、お話はしてあるわよ。少し考えさせてくださいってお返事がきたわ」

「え……」


 それって、どうなの? アコレーシアの気持ちはどうなのだろう? 駄目ってことなのかな?


「ラウ坊の家と縁を繋げるのじゃ。そりゃ少し考える時間も必要じゃろう」

「ろうし、しょうなの?」

「そうじゃな。ラウ坊の家は、この国の貴族の中では一番上になるからの」


 え、それで考えるのか? 父の職務内容もあるからなのかな?

 ちょっと考え込んでしまった。前の時は婚約していたから、良い返事を貰えると疑いもしなかった。

 前の時は7歳で婚約した。今はまだ3歳だ。だからまだ無理なのかも知れない。


「ラウ、そんなに考え込まなくても大丈夫よ。きっと良いお返事がいただけるわ」

「かあしゃま、しょうれしゅか?」

「ええ、ただね。少し覚悟が必要なのだと思うわ。私もそうだったもの」


 ああ、やっぱ父の職務内容だろう。公にはされていないが、アコレーシアの家格なら知っているだろう。

 それにアコレーシアの父親は、今は宰相補佐をしている。なら当然、知っているだろう。危険だということも分かっている。

 俺は一緒にいたいけど、アコレーシアやその家族を危険な目に遭わせたいわけじゃない。

 そこがなあ、考えてしまうところだ。だけど、何度考えても、アコレーシアを諦めるなんて選択肢はなかった。だって、大好きなのだもの。


「らいしゅき」

「あら、ふふふ。ラウったら」


 おっと、思わず口に出てしまった。


「それよりもじゃ。今日は殿下も精霊界に行ったのだろう?」

「えっちょ……」

「ラウ、老師なら大丈夫よ。以前お父様が拉致された時にも、力になってくださったの」

「しょうなのれしゅか?」


 それは初耳だ。俺がまだ産まれる前のことだ。使い魔として精霊を借りるようになった切っ掛けでもある。

 父があの国、デオレグーノ神王国に拉致された。任務中の出来事で、どうすることもできなかったという。


「あの時も、ワシは行けなかったのじゃ。今度こそと思ったのじゃがな」


 今回は老師が、王子の解毒をしていてくれた。それも大事なんだ。でないと、王子の命はなかっただろうから。


「まあ、適材適所じゃな。ふおッふぉッふぉッ」


 今は納得しているらしい。レイラちゃんと一緒に、美味しそうにおやつを食べている。ほら、またレイラちゃんにほっぺを拭かれているぞ。どっちが大人なのか、分かったもんじゃない。


「じゃがな、行きたいことには変わりないぞ。どうだったんじゃ? どんなところなんじゃ?」


 諦めてはいないらしい。俺は0歳の時からちょくちょく行っているから、そんな特別感はないのだけど。


「きらきらしてましゅよ」

「キラキラか!?」

「あい。おはながさいてて、おがわがあって」

「ほうほう、それで?」

「ぴーちりんの、きがあって……」

「持って帰ってきたピーチリンじゃな! あれはデカイ桃みたいじゃったな!」

「しょうしょう。しょのむこうに、せかいじゅがあって」

「な、な、なんじゃとぉッ!? 世界樹かッ!?」

「うん、めっちゃおおきいの」

「そうじゃろうな! 世界樹だからな!」


 ふふふ、楽しそうだ。あんなことがあったけど、王子を助けることができた。まだ問題はあるけど。


「まあ、殿下が考えておるだろう」

「そうですわね」


 老師とレイラちゃんは、おフクにお土産をもらってウホウホと帰って行った。

 その日の夜だ。昼間に老師と母が話していた通り、父が帰ってくるとあの会議室に招集がかかった。


「さて、皆集まったか?」


 いつものように、心を鷲掴みにされるような父のバリトンボイスで会議が始まる。相変わらずイケボだ。

 いつもの会議室にいつものメンバーが揃っている。アンジーさんはちょっぴりお疲れ気味だ。きっと城で色々動いていたのだろう。

 それよりも、今は夕ご飯を食べた後だ。いつもなら、そろそろベッドに入りましょうねとおフクに言われる時間だ。

 ミミなんて、俺の肩でウトウトとしている。時々『ピヨ』と鳴きながら。俺もちょっぴりお眠だ。


「ラウ、寝るのじゃないぞ」

「あい、とうしゃま」


 まあ、頑張って起きているよ。あれからどうなったのかも気になるし。どうして王子が毒に侵されていたのか?

 一度摂取すると身体の中で毒が生まれ、永遠に毒に侵され続ける。そのうち内臓が毒で壊死し死に至るという恐ろしい毒で、『永続毒』と呼ばれている。

 この国に毒の元になっている植物もなければ、解毒薬もない。

 その上、いつ受けたのか呪いもあった。いや、ミミが『呪いみたい』と言っていた。


「あれから捕えている者を尋問しようとしたのだが、ほとんど話ができなかった」

「とうしゃま、どうしてれしゅか?」

「まだ回復していないんだ。意識がない状態が続いている。時折目を覚ますからその時に聞くのだが、朦朧としていて要領を得ない」


 昼間に老師が少し解呪した。その時も意識を失っていたから。


「だが、あの毒がどこで体内に入ったのかは分かった。教師陣が頑張ってくれた」


 ん? 教師陣だって?


お読みいただき有難うございます!

宜しければ、是非ブクマや評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


早くちびっ子の集まりを書きたいのですが、なかなかそこまで辿り着けていません。

その前に、王子の毒の件を少しだけ明らかにしないとです。


年末年始は皆様はいかがお過ごしでしょう?

お正月休みのうちに新作を投稿したいのですが、読んでいただけるでしょうか?

皆様、お出掛けなさるのではないかと(^◇^;)

今までとは導入が少し雰囲気違います。

拒絶されたらどうしよう!(|||O⌓O;)

違うのは最初だけで、やっぱりちびっ子ものなのですけどね(^◇^;)

お休みが開けて10日はラウの2巻が発売になります!

今回もちょこちょこ加筆してますよ〜。

お手に取っていただけると嬉しいです!

よろしくお願いいたします٩(๑˃ ᵕ ˂ )و

挿絵(By みてみん)

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