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☆第12回ネット小説大賞入賞☆重版御礼☆稀代の大賢者は0歳児から暗躍する〜公爵家のご令息は運命に抵抗する〜  作者: 撫羽
第3章 みんなで行こう!

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234ー焦ったい

 なんで疑問形なのか分からないけど、とにかく老師が解呪をした。だが、呪いなのか? これは何なのだ?


「みみ、わからないの?」

「らから、のろいもあるみゃ。けろ、こんなのみるのは、みみもはじめてみゃ」


 ミミが初めてだという。そして毒は完全には消えなかった。ミミは『呪いもある』と言った。それが何なのか? それが毒を完全に消す邪魔をしているのだろうか? どんどん体力だって奪われていく。


「ひーるもしゅるみゃ。とにかくたいりょくと、げどくみゃ」

「ミミちゃん、それで毒は消えるのか?」

「みゃ? みみはしらないみゃ」


 いやいや、ここでそんなボケるのはやめよう。今は超緊迫した状況なんだぞ。


「らってしらないみゃ。ひとのまほうで、これをなおしぇるのか、しらないみゃ」

「ミミ、なんだと?」


 どういうことだ?


『だから人の魔法だと限界があるんだ。それこそラウでも無理じゃないか?』


 フェンが焦れたのか念話で話してきた。人の魔法では治せないということか? なら解毒薬を作ってだな。


『ラウ、魔法で消せない毒が解毒薬で消せる訳がない』


 え、そうなの? そういうものなのか? そこまで言うならこれは何なのか、フェンは分かっているのじゃないか?


『これはこの国では禁忌になっている毒薬だ。それにどこで受けたのか呪いもあった。それはさっきの老師の解呪で大丈夫だ』

「何? 禁忌の毒だと!?」

「殿下、禁忌と言ったか!?」

「老師、何か知っているのですか?」

「この国で禁忌の毒薬と言えば……なあ、医師なら知っておるだろう?」


 老師が絶望的な表情で、王子に付いている医師に問う。


「ええ、もちろんです。本当にそれなら、老師の解毒でも完全には消せないかと……解毒薬も残念ながら国にはありません」


 なんだって!? じゃあどうするんだよ? てか、その怖い毒は何なんだ?


永続毒(えいぞくどく)……」

「それしかないじゃろうな」

「まさか老師……! それは国内には存在しないはずだろう!?」

「じゃが、フェンちゃんの言うこの国では禁忌になっている毒といったら、これが真っ先に思い当たる」


 『永続毒』それはこの国には無い物らしい。『永遠に続く毒』という名前がついている。

 前の時にはそんな毒は出てこなかった。一応知識では知っているが、俺も見たことがない。

 それは一度摂取すると身体の中で毒が生まれ、永遠に毒に侵され続けそのうち内臓が毒で壊死し死に至るという毒だ。

 その解毒薬はない。それ以前に『永続毒』の元となる植物がこの国には生息していない。

 魔族の国のある北方の山脈付近にある谷間にしか生息しない。もちろん、俺はそれも見たことがない。

 草丈は1.5 ~ 2メートルほどの高さに育ち、茎は毛がなく緑色で下半分に紫紅色の斑紋があり、生長すると暗紫色になるらしい。それは独特の不快な匂いを放つ。

 人には不快に感じる匂いだが、山脈に棲み着いている昆虫や魔虫にとっては食欲をそそられる匂いに感じるらしい。

 その匂いに釣られて毒草に近付いてくる。それを毒で壊死させ、その養分で育つと言われている。

 それだけでも、とっても恐ろしいと感じる。その毒草から精製されたのが、『永続毒』だ。

 老師と医師の話を聞いていた王妃が、足元から力が抜けその場に倒れた。


「王妃! 誰か、王妃を部屋へ!」


 王が叫ぶ。王妃も知識はあったのだろう。その絶望的な毒の名前を聞いて、ショックで耐えられなかったらしい。救う手立てがないと言われているのと同じなのだから。


「老師、ライ、なんとかならないのか!?」

「陛下、ご存じのように我が国には解毒薬はありません」

「それは分かっている! だが、老師は国で一番の白魔術師ではないか!?」

「陛下、ワシにもできることと、できないことがあるのです」


 え、王子はじゃあこのまま死を待つしかないのか? どうしようもできないのか?


「らから、ひとのしぇかいには、ないみゃ」

「ミミ、今『人の世界には』と言ったか!?」

「しょうみゃ? なんみゃ? あたりまえみゃ」


 この緊迫した中で、ミミがとってもじれったい。何かあるのならはっきりと言ってほしい。


「待て、ミミ。なら毒を消す方法はないのか?」

「あるみゃ」


 あるのならそれを早く言おうぜ。どうするんだ?


『精霊界に行くんだ』

「フェン、なんだと……!?」


 マジかよ。それって精霊女王に頼まないといけないじゃないか。


「ライ、何と言っているんだ? 使い魔の精霊が何か言っているのだろう!?」


 焦れた王が聞いてきた。その気持ちも分かる。

 この国の王子が、いや自分の子供が命の危機に瀕しているのだから。


『ミミはよく思いついたぜ』

「フェン、なんだ?」

『いや、ミミの言うとおりだ。方法はある。精霊界に行くとなんとかなるだろう。だが、それまで老師が持つかどうかだ』


 王子じゃなくて、老師なのか? どうしてそこで老師なんだ?


『今の状態で王子を動かすわけにはいかないだろう? なら、俺たちが精霊界に行くしかない。それまで老師が解毒をし続けるんだ。そうしないと毒で内臓が壊死してしまうからな』


 毒の進行を、老師が解毒し続けて止めるということか。


『そうなるな』


 どうなんだ? 老師の魔力量ってどれくらいなんだ?


「フェン、精霊でも駄目なのか?」

『一時的なものなら可能だろうな』

「ならそれだけでも!」

「けろ、しょれらと、こんぽんてきなかいけちゅに、ならないみゃ」


 根本的な解決だって。ミミがそんな言葉を知っていたことに、俺は驚いたよ。


お読みいただき有難うございます!

宜しければ、是非ブクマや評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


どんな時でもミミはマイペースで(^◇^;)

逆にミミが慌てていないから大丈夫なのかも知れません。

でも『ミミは…( •᷄ὤ•᷅ )』と思われていそうです(^◇^;)

皆様は温かく広いお心で見守っていただけると嬉しいです(*´ᵕ`ㅅ)


もうすぐロロのコミック②が発売です。今、監修では一番辛いところをしてます。

いやもう、泣きそうです。

コミック②もよろしくお願いします!

そして来年1月にはラウ②です!

こちらもよろしくお願いいたします٩(๑˃ ᵕ ˂ )و

挿絵(By みてみん)

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