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☆第12回ネット小説大賞入賞☆重版御礼☆稀代の大賢者は0歳児から暗躍する〜公爵家のご令息は運命に抵抗する〜  作者: 撫羽
第3章 みんなで行こう!

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232/269

232ー何があった?

「アハハハハ!」


 フェンがさっきから笑いっぱなしだ。真っ黒で艶々とした羽をパタパタさせながら、体を丸くして笑っている。超綺麗な毛並みの真っ黒の猫ちゃんが、お腹を抱えて笑っているのはちょっと可愛い。ナデナデしたい。あの毛並みはきっと手触りが良いぞ。


「ラウ、俺は精霊だからな!」

「あい、ごめんなしゃい」


 フェンも俺の考えていることが読めるのだった。すぐに忘れちゃうよね。


「俺の時は加護を授けてもらう時に、何かキラキラしたッスよね。ね、殿下」

「ああ、そうだったな」

「そりゃ、アンジーは(小)でもちゃんとした加護を授けたからだ」

「老師、聞きましたか? 俺はちゃんとした加護ッス」

「ふ、ふ、ふんッ! それでもフェンの言葉が分かるだけ嬉しいのじゃ!」


 何を競っているのだろうか。本当に大人げない。


「なんみゃ? もうおわったみゃ? かえって、ももじゅーしゅのむみゃ」

「おう! そうだな! 桃ジュースだ!」


 やっぱフェンも大好き、桃ジュース。精霊さんはみんな大好き、桃ジュース。何かと言ったら、桃ジュース。


「老師、もうよろしいですか? ラウを帰します」

「ああ、ワシも一緒に行くぞ」


 きっとうちのスイーツ目当てだよ。これは見え見えだ。

 結局、何をしに行ったのか。俺の出番はなかった。


「とうしゃま、ぼくはひちゅようなかったれしゅね」

「まあ、結局そうなったな」


 だから最初からフェンに頼めば良かったんだって。


「みみも、かっちょよかったみゃ」

「みみは、かわいいらね」

「しょうみゃ? やっぱ、しょうみゃ?」

「うん。とっても可愛い」

「まあ、しょれでいいみゃ」


 満更でもないくせして、そんなことをいう。これが人だと、きっとニマニマしているぞ。ミミってツンデレさんだったのか? そんなことはないと思うのだけど。


「みゃ? なんみゃ? みみはてんしゃいみゃ」

「はいはい」


 そんなことより、もう一つ大事なことを忘れていたぞ。


「とうしゃま、おうじれんかれしゅ」

「ああ、そうだったな。少し顔を見せていくか?」

「あい。おうじょれんかもれしゅ」

「なんじゃ? 王子殿下と王女殿下に会うのか?」

「うん、ちょっとらけあしょんでいくの」

「ほうほう、ならワシも一緒に遊ぼうな!」


 またまた老師ったら、もう何も起こらないよ? ただ一緒にお茶をするだけだよ。


「アンジー、先に言ってお伝えしてきてくれ」

「了ッス」


 アンジーさんがピューッと走って行った。アンジーさんは走るのがとっても速い。


「アンジーの奴、王城の中を走るんじゃないと言っているのに」

「ふぉッふぉッふぉッ、奴は元気じゃからのぉ」


 アンジーさん、走ったら駄目なんだって。覚えておこうね。

 父と老師と一緒にお城の奥へと向かう。城の奥に王族の生活空間がある。そこには余程でないと入ることはできない。アンジーさんが知らせに行ったから、その手前まで王子殿下は出て来てくれるだろう。

 久しぶりに会うけど、元気かな? 歪んでないかな? それは王子じゃなくて、王女の方だけど。

 父と老師と一緒に城の奥へと進んで行くと、ここからは王族のプライベートエリアだから入ったら駄目ってとこに近くなるにつれて、人がバタバタ行きかうようになった。

 何かあったのかな? どうも、普通ではない緊張感が感じられるのだけど。

 ピューッと走って行ったアンジーさんが尋常じゃない顔をして戻ってきた。


「殿下! 老師!」

「アンジー、どうした?」

「大変ッス! 早く!」


 そう言っているうちに、王族のプライベートエリアの前までやって来た。

 その入り口で待っていたのが、王子専属の侍女だった。いつも王子に着かず離れず、護衛の邪魔にならないように付いている。おフクと同年代っぽい女性が、真っ青な顔をして待っていた。よく見ると、身体が震えているように見えた。


「とうしゃま、どうしたんれしょう?」

「ああ、様子がおかしいな」


 俺たちを見つけると、その侍女は父の方へ走ってきた。


「ろ、老師様! 今、護衛の者が老師をお呼びに走って行ったのです!」

「ん? ワシか?」

「老師様、すぐに王子を!」


 これは只事ではない。老師が必要になっているんだ。回復のエキスパートである老師を。王子に一体何が起こったのだろう? 大丈夫なのか?


「老師、急ぎましょう」

「おう」


 只事じゃないと読んだ父が、俺をヒョイと抱き上げ侍女の後を付いて行く。小走りになりながら、侍女は進む。きっと気持ちが焦っているんだ。本当は走り出したいのを堪えている。

 

「ラウ、見ることができるか?」

「たぶんれしゅ。まら、しょんなにわかりましぇん」

「そうか、きっと見て欲しい状態だと思う」

「あい」


 見るというのは、その人の状態を見ることだ。この世界では上位のジョブを持つ人の中でも一握りしか持っていないスキルだ。

 人物や物などの状態を詳しく見ることができる。いわゆる鑑定だ。

 俺は最上位ジョブの大賢者のジョブを持つ予定だ。前の時も見ることができた。今回はまだ3歳だから、見られないものもあるのだけど、だいたいは見られる。そのことを父は言っている。

 これは王子を見ることになるということだ。しかも老師が必要なんだろう? それだけで、王子が危機だと予想できる。人がバタバタと行き交う中を、王子の部屋を目指して進む。


お読みいただき有難うございます!

宜しければ、是非ブクマや評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


今回の出来事は、あることをするためのもので、さてそれは何でしょう?(^◇^;)

当てられたら、ちょっとショックかも知れない( ᐪ꒳ᐪ )


今日から12月ですね〜。あるコンテストの受付が開始されました。

今回こそはと、今必死で新作を考えてます。

ある作品の初稿を作りながら、プロットも作って…投稿分を書いて…新作を書きながら先のプロットを考えて(^◇^;)

何がなんだか分からなくなってきます。

最近、不幸始まりが好きかもです。

令嬢ものも書きたいので、少し要素を取り入れて。

締め切りに間に合うか分かりませんが、頑張ります!(๑•̀᎑•́)و✧

投稿したら、ぜひお読みいただけると嬉しいです!


ラウ②が1月に発売になります!

カバーイラストを!

挿絵(By みてみん)

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