表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☆第12回ネット小説大賞入賞☆重版御礼☆稀代の大賢者は0歳児から暗躍する〜公爵家のご令息は運命に抵抗する〜  作者: 撫羽
第3章 みんなで行こう!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

222/268

222ー面倒だわ

「さて、皆揃ったか?」


 夕食後の眠気に逆らえず瞼を閉じようかとした時に、心を鷲掴みにされる様な父のバリトンボイスで会議が始まる。

 いつものメンバーで、いつもの会議室だ。俺はまだ3歳だというのに、この会議に出席している。

 アコレーシアはオヤツを食べて帰って行った。


「らう、またね」


 と言って手を振りながら。会えないと思っていたから、嬉しくてずっと側にいた。離れたくなかったのだけど仕方ない。

 ちょぴり思い出してニマニマしながら、俺はコクリコクリと身体が揺れていた。


「ラウ、寝るんじゃない。もう少し我慢しなさい」

「あい、とうしゃま」

「ですからあなた、何度も言っておりますでしょう? ラウは夕食を食べると眠くなるのです。お昼間にできませんか?」

「それは重要な課題なのだが、なにしろ昼間は私も職務で忙しい」


 なら俺は欠席ってことで良いのではないかな? 3歳児なのだからなんの役にも立てないことだし。


「早急に検討しよう」


 検討するんだ。どうやっても俺は出席する方向らしい。まあ、良いのだけど。

 でも眠い。お腹がいっぱいになると、どうしても眠気が襲ってくる。ミミなんて俺の肩で、ピヨヨ~と呟きながら半分眠っている。俺もうつらうつらしながら、父の話を聞く。


「まず今日の一つ目の議題は老師の要望についてだ」


 あれだね、リンリンを派遣して欲しいと話していたことだ。


「アリシアはどう思う?」

「だって登城しなければならないのでしょう? それはちょっとぉ……面倒ですわよね?」


 面倒だとはっきり言ってしまっている母。良いのか?

 

「そこなのだ。アリシアが登城していると王妃様に知られると面倒だ」

「でしょう?」


 そうなのか? 王妃は母と会いたいのかな? それとも、王弟の妻如きが何しに来ているんだ? て感じなのかな?


「また色々探られますわよ」


 そっちか。前にもそんなことを言っていた。俺のジョブはどうなのかとか、母と父のジョブが上位だからとか。そんな感じのことなのだろう。


「王妃様は気にしすぎなのですわ。確かに王妃様のジョブを考えると、気になさる気持ちも分かりますけど」


 今回の王妃のジョブは占術師だ。前の時は魔術師だったのに、あの企みの所為で下位の占術師になっていると精霊女王が話していた。あれは許せないと、精霊女王は憤っていた。


「それになにより、リンリンのことは内密にしているのですのよ。私たちに精霊の使い魔が付いているなんて王妃様の耳に入ったら、また何を言われるか分かったものではありませんわ」

「兄上と老師は限られた者だけにしか知らせないと、約束してくださっている」

「それでもですわ。どこから漏れるか、分かったものじゃありませんもの」


 人の口に戸は立てられぬと言うしね。面倒なことに関わるのを、避けたいのだろう。


「かあしゃま、ぼくがみみと、いきましょうか?」

「あら、ラウったら良い子ね~」


 頭を優しく撫でてくれる。ちょっと良い香りがするのだけど。


「ラウの方が、秘密が多いだろう?」

「しょうれしゅか?」

「ああ、そうだ」


 けど、こんな相談をしていてもキリがない。


「ぼくがいって、おうじれんかとも、あってきましゅ」

「ああ、王子殿下か。殿下はラウが行くのを待っておられるからな」


 そうなのか? こんなちびっ子と一緒にいて楽しいのだろうか?


「王女殿下もラウを気に入っておられた」

「あなた……」

「ああ、まずいだろう?」

「これは早急に進めなければ、いけませんわね」


 ん? なんの話だ? 俺は全く話が見えなくて、キョトンと首を傾けていた。


「ラウ、あなたを気に入っておられる王女殿下と、うちを抱き込みたい王妃様。その思惑がどうなるのか分かるかしら?」

「えっちょお……?」


 そんなの全然分からないぞ。てか、王妃ってうちを抱き込みたいのか? そうなのか? 俺が会った時はめっちゃ睨まれちゃったけど。


「自分に能力がないなら、能力のある者を抱き込もうという考えだ」


 ほうほう、で?


「その標的になっているうちのラウを王女殿下が気に入られたとなると、王妃様がどう出てくるのか目に見えている。兄上もそれは反対されないだろう。兄上もラウを気に入っておられるからな」


 むむむ、益々話が見えないぞ。まただんだん眠くなってきた。分からない話が続くと眠気を誘う。授業中に眠くなってしまうのと同じだ。

 とうとうミミの寝息が耳元から聞こえてきた。こいつ、もう寝ているぞ。


「王女殿下とラウを婚約させようと動かれるわね」

「え……」


 なんだって? いやいや待ってくれ。


「かあしゃま、ぼくはあこちゃんが」

「ええ、分かっているわよ。私もアコちゃんは好きだもの」

「全く、あの王妃様には頭が痛い」


 ふぅ~ッと父がため息をついた。そんなになのか?


「実は最近度々執務室に突然来られるのだ」

「まあ、どうしてですか?」

「ラウのことが気になるのだろう。なによりジョブが気になるのだろうが」

「もう、それはまだまだ分からないと申しましたのに」

「王子殿下が大変聡明でいらっしゃる。その上ジョブが英雄だ。それで良いだろうと申し上げているのだがな」

「本当に面倒ですわ。あの方は一度思い込まれると、納得するまで考え込まれますから」

「ああ、もっと肩の力を抜かれても良いと思うのだが、心無いことを言う者がいるのだろう」


 王妃なのに下位のジョブだと、陰で言う者がいるらしい。だから余計に気にするんだ。


お読みいただき有難うございます!

宜しければ、是非ブクマや評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


今日も投稿できて良かった( ˊᵕˋ ;)


ラウの続刊はどうなのでしょうね?

まだ担当さんからOKが出てないので秘密です。(^◇^;)


もうすぐロロ④が発売になります。

その次はココちゃんです。

ノベルはココちゃんが年内最後になります。

12月にロロのコミック②が発売になります。またまたいいところで終わります。^^;

今やっている書籍化作業は全部来年のものです。

今月末締め切りのものがあるので、今頑張ってます。

ですが、うちのワンちゃんは24時間介護が必要なので、オムツを替えて、お薬飲ませて、強制給餌が1日4回。夜は2時間おきにオシッコで起こされます。

チビなので、まだ楽な方です。

その合間に書籍化作業をしてます。

新作も書きたくて仕方がないのですが、取り敢えず書籍化作業をしないとです。

2作品考えてます。皆様に読んでいただけるのは、いつになることやらです。

投稿したら是非読んでみてくださいね!(まだ書けてないのに)


急に寒くなりました。風邪などひかれませんよう、お気をつけくださいませ。( * ॑꒳ ॑*)♡

挿絵(By みてみん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ