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☆第12回ネット小説大賞入賞☆重版御礼☆稀代の大賢者は0歳児から暗躍する〜公爵家のご令息は運命に抵抗する〜  作者: 撫羽
第3章 みんなで行こう!

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220/270

220ーだから臨機応変にさ

「らう、あいにきたのよ」

「あこちゃん、きけんなのに!」

「ふふふ、らっておかおを、みたかったの」


 アコレーシアったら予想外に行動的だった。俺は大人しくお手紙で我慢していたのに。でもとっても嬉しい。


「ぼくもあいたかった!」


 思わずアコレーシアに駆け寄り手を取る。


「ふふふ、あたちもなのよ」

「アコったらラウ君に会いに行くと言ってきかないのよ。つい、少し無茶をしてしまったわ」


 アコレーシアのお母さんがそう言いながら微笑む。少しじゃないだろう。きっと両親で止めたはずだ。だってアコレーシアのお母さんだって、俺の母と仲が良いのに会うのを我慢していた。どれだけ危険なことなのか分かっているからだ。

 それでもアコレーシアは来てくれた。俺に会いたかったと言ってくれた。くぅ~、嬉しくて悶えてしまうぞぅ!


「らうみぃ、きもちわるいみゃ」


 なんだと!? 俺の純粋な恋心を気持ち悪いとか言うな。


「ふちゅうにしゅるみゃ」

「みみったら、くーるらね」

「なんみゃ? みみは、てんしゃいみゃ」


 まあいいや。ん? 温室の上の方の窓に小さな黒いものが見えた。あれはバットか? じーッとこっちを見ている。しまった、これも魔王に筒抜けになってるのか? 今度会った時に揶揄われそうだ。


『バットは今いそがしいのれす!』


 バットの声が頭の中に響いてきた。あれ? そうなの? いつも通り俺を見ているけど。


『魔王しゃまと父しゃまのご用事が多いのれす!』


 ああ、交易をしようとしているからだね。バットが連絡要員になっているらしい。確かにバットに手紙を渡すとあっという間に魔王の元に届けてくれる。小さな体で、ピューッと音速で飛んでいく。

 小さいけど魔族だから能力は高い。


『バットは魔王しゃまのペットなのれす!』


 いつも自分で自慢そうにペットだと言っているけど、その働きは歴とした諜報部員だぞ。

 今は父がバットを認識しているけど、それまでは誰も気付かなかったのだから。その上、魔王にしっかり俺の日々の行動を報告していた。しかも映像つきで。


「らう、しゃべったわ」


 おっと、今はアコレーシアと一緒だった。しまった、ミミのことは知らなかったか? もう誰が知っていて、誰が知らないのか分からない。


「えっちょ、ひみちゅなのらけろ」

「らうみぃ、なんみゃ?」

「ほらまた、しゃべったわ!」

「まあ! 鳥さんじゃないの? もしかして、アリシア様の?」

「そうなのよ、秘密なのだけど。もう、ミミったら」


 ほら、アコレーシアのお母さんも驚いているじゃないか。今回はミミに、言い聞かせていないのだから仕方ない。ミミは言わないと分からないから。臨機応変に対応してなんてくれない。


「らから、みみはてんしゃいみゃ」

「うん、しょうらね。けろ、みみ。喋れるのはひみちゅらったれしょ?」

「しょうみゃ?」


 もう喋っちゃったけど。


「みみちゃんは、しゃべれるのね?」

「うん、あこちゃん。みみは、しぇいりぇいしゃんなんら」

「まあ! しぇいりぇいしゃんなの!?」

「ぴよ」

 

 今更遅いぞ、ミミ。


「みみちゃん、あたちともおはなししてほしいわ」

「いいみゃ」

「ありがと、あこってよんでね」

「あこちゃんみゃ、らうみぃがいちゅもいってるから、しってるみゃ」


 こらこら、余計なことを言うんじゃない。


「ふふふ、なかよくしてね」


 きっとバレるのは時間の問題だったろうからいいか。でもミミには要注意だ。


「あこちゃん、おんしつのなかを、おしゃんぽしよう」

「ええ、らう」


 俺が手を出すと当然のように自分の手を重ねてくれて、とっても良い笑顔も見せてくれる。


「ラウ、温室の中から出たら駄目よ」

「あい、かあしゃま」


 この中なら安全だということだね。

 アコレーシアの小さな手を握り、ゆっくりと歩き出す。そうだなぁ、やっぱ綺麗なお花が咲いているところに行こうかな?


「ねえ、らう。あれはなにかしら?」


 アコレーシアが指したのは、母が育てている希少な薬草だった。あれ? もしかして知ってるのかな? 3歳でもう薬草の知識があるのか? 天才じゃないか!

 可愛いし天才だし! 無敵じゃないか!


「らから、らうみぃ。きもちわるいみゃ」


 うるさいんだよ。


「あこちゃん、しってるの?」

「なにかしら?」


 どうやら希少な薬草だと、知っているわけではないらしい。なら偶然か? それともアコレーシアのジョブに関係するのか?


「いまね、おかあしゃまといっしょに、しょくぶつのずかんをみているの」

「しょうなの?」

「しょうなのよ~。とってもたのしいの」


 ジョブを鑑定される前からこれだ。アコレーシアのジョブはアルケミスト。錬金術師だ。

 前の時は、ポーションだなんだと色々作って俺は持たされていた。それに必要なのが、母が育てている薬草だ。薬草にもう興味を持っているのか。


「おかあしゃまといっしょに、しょだてるの」

「えー、やくしょうを?」

「しょうなのよ。しょだててみたいの」

「しゅごいね~」

「ふふふ」


 弾けるような笑顔を見せてくれる。今回はまだ婚約者じゃないけど、でも良い感じじゃないか? わざわざ会いに来てくれるのだから。


「らうの、おかあしゃまがしょだててるの?」

「しょうらよ、とってもめじゅらしいのがあるんらって」

「まあ! しゅごいわね!」


 ふふふふ、可愛いな~! 早く婚約してしまいたい!


お読みいただき有難うございます!

宜しければ、是非ブクマや評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


遅くなりました。

ラウも文中で言ってますが、ミミのことを誰が知っていて誰が知らないのか分からなくなってしまいまして(^◇^;)

読み返したのですが、アコちゃんは知らないはずです。(自信がない)

ラウはアコちゃんが大好きなので、心を読まれるとちょっと困るみたいです。


明日はロロを投稿します〜

よろしくお願いします!


挿絵(By みてみん)

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